ファクタリング情報

設備投資にはファクタリングもしくはリースのどちらがおすすめ?それぞれの違いを分かりやすく紹介

企業の事業継続や拡大のためには設備投資が必要です。しかし、設備購入のための預金や現金の備えが常にあるという中小企業は稀でしょう。

設備投資のための資金が不足している場合、ファクタリングやリースを利用し設備投資ができます。

ファクタリングもしくはリースで設備投資をする前には、ファクタリングとリースのサービス内容、両者の違いなどを理解する必要があります。

そこで、この記事では、ファクタリングとリースの意味、その違い、ファクタリングがふさわしいケース、リースがふさわしいケースの具体例を紹介します。

ファクタリングとはどのようなサービス?

ファクタリングは、資金調達を望む企業が所有している入金待ちの売掛金を、ファクタリング事業者が買取し、企業はその買取代金を受け取ることで、売掛金を入金期日より前に現金化できるというサービスです。

売掛金の回収は、ファクタリングの契約スタイルにより以下の2つのパターンに分類できます。

● ファクタリング事業者が売掛先から売掛金の回収をおこなう
● 企業や個人事業主が売掛金回収をおこない、それを後日ファクタリング事業者に支払う

ファクタリングは資金調達の手段なので、得た資金を何に使うかは利用者の自由です。設備投資に使うことはもちろん、人件費の支払いや、新しく受注した案件のための材料購入に使っても問題ありません。

ファクタリングの特徴

ファクタリングの意味から分かるように、ファクタリングには以下の特徴があります。

● 売掛金の支払期日より前に現金化が可能
● 売掛債権の売却で資金を獲得するので負債にならない
● 負債にならないので、金利負担や返済の義務がない

他にも、ファクタリングには以下のメリットがあります。

● 申し込みから資金調達完了までのスピードが速い
● 担保・保証人なしで申し込み可能
● 売掛先の倒産リスクに備えることが可能

ファクタリング事業者の中には、申し込み・審査・審査結果の通知・契約・入金までの工程を即日で完結できるところがあります。

さらに、ファクタリングは金融機関からの融資とは違い、申し込みに担保や保証人は必要ありません。

ファクタリング契約は基本的に償還請求権なしのノンリコース契約です。

万が一売掛先が倒産し、ファクタリング事業者が売掛金を回収できなかったとしても、ファクタリングを利用した企業が弁済責任を負うことはありません。

リースとはどのようなサービス?

リースは、企業が必要とする設備を自社で購入するのではなく、リース会社から一定期間レンタルして利用するサービスのことです。

リース対象となる設備の具体的な例には以下のものがあります。

● 情報関連機器(コピー機、パソコン、ルータなど)
● 産業機械(金属加工機、鋳造機械など)
● 工作機械(旋盤、フライス盤、研削盤など)
● 理化学機(試験機、測定器、分析器など)
● 医療機器(CT、MRI、超音波画像診断装置など)
● 輸送用機器(自動車、フォークリフトなど)
● その他(ソフトフェア、オフィスデスク、ロッカー、什器など)

リース対象となる設備にはたくさんの種類があります。しかし、返還や移設が困難なもの、不動産や建物付き設備、消耗品などはリース対象外の物件です。

リースはその仕組みにより、以下の3種類に分けられます。

● ファイナンスリース
● オペレーティングリース
● リースバック

ファイナンスリース

ファイナンスリースとは、利用者が希望する設備をリース会社が代わって購入し、それを利用者に貸し出す賃貸借契約です。

原則中途解約不可で、利用者は、リース期間中に物件価格・金利・諸税・保険料などを含めたすべての代金をリース料として支払います。

オペレーティングリース

オペレーティングリースは、レンタルする設備が持つリース期間満了時点の価値(残存価値)に着目し、物件代金からその価値を差し引いた部分のみを利用者がリース料として支払う仕組みです。

将来の価値にかかるリスクはリース会社が原則負担するので、ファイナンスリースに比べてリース料が安くなるというメリットがあります。

ただし、リース期間満了後に中古売却することが前提になっているので、リース期間満了後に残価価値が見込める設備しかリース対象にならないという点に注意してください。

リースバック

リースバックは、利用者が所有している機械や設備などを、一旦、リース会社へ売却し、その物件を直ちにリース物件としてリースする契約です。

たとえば、会社が所有している工場をリースバックする場合、売却と同時に賃貸借契約を締結することになります。したがって、売却した工場をそのまま使い続けることができ、引越しなどの費用が発生することはありません。

物件を使用しながら所有資産を売却することで、手元資金が確保できます。手元資金を確保すればキャッシュフローの改善が期待できるでしょう。

リースバックを利用すれば、資産の所有に伴う税金や保険料の納付、物件管理といった管理事務から解放されるので、管理コストのカットが可能です。

ファクタリングとリースの違い

この部分では、以下の4つの点についてファクタリングとリースではどんな違いがあるのかを紹介します。

● 審査
● 設備の所有権
● キャッシュフローや資金繰りに及ぼす影響

審査

ファクタリングとリースはどちらも申し込みに際し審査がおこなわれます。ファクタリングとリースでは審査で注目される対象となるものが違います。

ファクタリングの審査でファクタリング事業者が注目するのは、売掛先の信用力、つまり売掛先が持つ売掛金の支払い能力です。

ファクタリング事業者は、申し込み企業と売掛先のこれまでの取引実績や売掛先の経営状況などを見て、売掛先に支払い能力があり売掛金未回収のリスクがほぼないと判断できれば、審査に通します。

したがって、申し込み企業が赤字決算や債務超過の状態でも、審査に通る可能性があります。

一方、リースの審査では、申し込み企業の実績や代表者の信用度が重視されます。

リース契約の審査基準はリース会社により違いがありますが、一般的に注目される項目は以下の通りです。

● 会社の実績、継続年数
● 会社の業種
● 会社や代表者の信用情報
● 代表者の年齢や住宅環境などの属性情報

リースの場合、審査で注目されるのは申し込み企業の実績や継続年数です。したがって起業したばかりの会社は業績の実態が確認できないので審査に通らない可能性があります。

さらに、代表者の年齢が高齢もしくはかなり若いという場合、連帯保証人が求められるケースもあるので注意してください。

ファクタリングは、リースとは違い起業したばかりの会社でも売掛債権があれば、契約できる事業者がたくさんあります。

さらに、契約に伴い担保や保証人を差し出す必要はありません。

設備の所有権

ファクタリングで現金を得て設備を購入する場合と、リースで設備を利用する場合では設備の所有権が違います。

ファクタリングを利用し、自社で設備を購入すれば、所有権は自社の保有です。

リースは、物件をリース会社からレンタルしているので、所有権はリース会社が持っています。

リースは所有権がリース会社にあり、原則として中途解約不可なので、設備が不要になった場合でも売却や処分することはできません。

リース期間満了まで支払いの継続が必要です。

したがって、設備導入後の物件の扱いについては、ファクタリングを利用して自社で購入する方が自由度は高いといえます。

キャッシュフローや資金繰りに及ぼす影響

ファクタリングとリースではキャッシュフローや資金繰りに及ぼす影響が違います。

ファクタリングは売掛債権の売却なので、それを利用すれば、キャッシュインフロー(お金が入る動き)が増加し、手元資金が増えるので資金繰りが改善されます。

自社で設備を購入すれば、キャッシュアウトフロー(お金が出る動き)がキャッシュインフローよりも増え、手元資金が大幅に減ることがあります。

リースを活用すれば、設備の購入に伴うキャッシュアウトフローの増加を防ぐという効果が得られ、結果として資金繰りの安定性が維持できます。

ファクタリングとリースの資金繰りに及ぼす影響をまとめると、以下の通りです。

● ファクタリングは資金繰りの改善
● リースは資金繰りの安定性維持

ファクタリングとリースそれぞれの利用シーン

この部分では、ファクタリングとリースの違いを踏まえて、それぞれがどのようなシーンで利用できるのかを紹介します。

自社の運転資金の状況や、予想される設備の利用期間などから、自社にふさわしい方法を選んでください。

ファクタリングが利用できるシーン

設備投資のためにファクタリングを利用するシーンもしくは条件には以下のものがあります。

● 設備投資で収益増加が見込める
● 導入する設備を長期間使用する
● 設備を自社の所有物にしたい
● 起業したばかりの会社だか設備を導入したい

ファクタリングを利用して手元資金が増えれば、それを活用して設備投資ができます。購入代金の支払いが終了すれば、毎月リース料を支払う必要はありません。

自社で設備を購入すれば、所有権は自社で保有します。したがって、リース期間満了後の再リースもしくはリース物件の返還の選択は必要ありあせん。

さらに、リースの審査では、起業したばかりの会社は業績の実態が掴めないので審査に通過できない可能性がありました。

ファクタリングは、起業したばかりの会社でも、売掛先に信用力があれば、審査に通過できる可能性があります。

したがって、起業したばかりの会社でもファクタリングを使えば、設備投資をおこなうことが可能です。

さらに、ファクタリングは、申し込みから資金調達までのスピードが速いという点が特徴でした。

設備投資をするかどうかに関係なく、すぐに現金が必要という企業、回収サイト(売掛金として計上されてから実際に入金されるまでの期間)を短くしたいという企業にもおすすめの資金調達手段です。

リースが利用できるシーン

設備を導入するためにリースがおすすめのシーンや条件の例は以下の通りです。

● 手元資金が潤沢になる
● 銀行から融資を受けられる
● 常に最新の設備を利用したい
● 初期費用を抑えて設備投資をおこないたい
● 現金化できる不動産などの資産がある

手元資金が潤沢にある場合や、経営状態が安定しており銀行からの融資をいつでも受けられる状態なら、あえてファクタリングで資金調達し設備投資をする必要はないでしょう。

リース契約では、耐用年数に合わせたリース期間を設定して常に最新の設備を利用することができる場合があります。したがって、常に最新の設備を使って仕事がしたいという企業にもおすすめです。

さらに、リースは設備の購入と比較すると、初期費用が抑えられるのがメリットです。したがって、手持ち資金が十分でなくても高額な設備を導入することができます。

急にまとまったお金が必要というケースでは、リースバックを利用し、所有している不動産などの資産を売却し、その後それをリース契約して引き続き使い続けることも可能です。

資金繰りが改善され、経営状況が回復してから、売却した資産を買い戻すこともできます。

ファクタリングとリースの違いについてのまとめ

本記事ではファクタリングとリースの違いを紹介しました。

ファクタリングとリースでは、利用目的、審査対象、設備の所有権、資金繰りに及ぼす影響が違います。

設備投資をする場合は、自社の経営状態や資金繰りの状況、設備投資で得られる利益の見込みなどを考慮してください。

さらに、ファクタリングとリースの違いをよく理解すれば、自社にふさわしい方法を選択できるでしょう。