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ファクタリングが運送業の資金繰りの改善に最適な理由は?詳しく解説!

私たちが生きていくためにはさまざまな「もの」が必要です。ぱっと思いつくだけでも食べ物や衣類など、「もの」がなかったら私たちの生活はたちまち成り立たなくなってしまいます。生きていくために欠かせない「もの」が私たちのもとに届くためには、まず原材料となるものを運び、製造して必要としている人のところへ届ける必要があります。

このように、ものを運ぶ「運送」はありとあらゆる事業の根幹となっているといっても過言ではありません。しかし、私たちの生活を支える運送業は資金繰りが難しく、またさまざまな課題がある業種です。

運送業の資金繰りが難しい理由は、一般的に売掛金を回収できるまでの期間が長く設定されていることが多いためです。そんな運送業の資金繰りの問題を解決する手段としておすすめなのが「ファクタリング」です。

ファクタリングを利用し手元の資金を増やしておくことで、トラックの故障や事故などの急な出費や高騰する燃料費の支払いに備えられます。

この記事では、運送業の資金繰りはなぜ難しいのか、ファクタリングとの相性がよいのはどのような点か、ファクタリングを利用することのメリットについて解説します。また、運送業を取り巻く環境にも言及し、運送業全般がもつ問題点についてもご紹介します。

運送業の資金繰りは難しい!その理由とは

一般的に、運送業は売上として計上されてから代金として回収できるまでの期間が長く設定されていることが多い業種です。そのため、手元に資金が乏しい状態でも経費を支払う必要があるなど、さまざまな原因により運送業は資金不足になりがちです。

売掛金を回収できるまでの期間が長い

請求書を発行し、売掛金が発生したあと実際に代金を回収できるまでの期間を回収サイトと呼びます。全業種の平均的な回収サイトは30日から60日といわれています。しかし運送業の場合60日から90日以上となっていることが珍しくありません。

運送業では他の業種よりも回収サイトが長いのに加え、入金を待つ間にも運送業務にともなう費用、たとえば給与や燃料費などさまざまな支払いが生じます。結果、資金不足になりやすいといえます。

また売掛金は予定通りに回収できるとは限らず、入金が遅れる場合はさらに資金繰りに困ることになります。そのほか運送業では近年取り扱いが減っている手形決済が使われることも少なくありません。手形決済は最長120日まで延長できるため、さらに回収サイトが長くなる傾向があります。運送業においては、売掛金の回収サイトをいかに短縮できるかが資金繰りを改善するための非常に重要なポイントです。

コスト高の影響を受けやすい

運送業ではトラックをはじめとした車両、バイクなどを使い荷物を運びます。運送には燃料が欠かせませんが、燃料費はここ数年世界情勢の影響などにより高騰が続いています。軽油やガソリンなどの燃料は99%以上が輸入であり、世界情勢(円安ドル高・ウクライナ侵攻など)による原油価格の上昇に伴う燃料費の高騰は、運送業にとって大きな打撃です。

事業用トラックの燃料は軽油で、値動きが大きく予想していた価格より支払いが多くなることも少なくありません。売上が少ない月に燃料費が高額になっても燃料費が上昇したからといって、その分を運賃に上乗せし値上げするのは簡単ではありません。運送会社が身銭を切って負担しているケースもあります。

事業用トラックの燃費は悪く、さらに長い距離を走らなければなりません。そのため、運送業の経費のうち、燃料費の割合は人件費に次ぐ大きさとなっています。

そのほか運送業は下請けへ業務を委託するのが一般的です。子請けや孫請けもさることながら中にはひ孫請けまで存在しています。こうした構造では中間マージンも増え、下層になるほど資金繰りが苦しくなると想像できるでしょう。

利益率が低い

資金繰りとは将来的にお金がどれぐらい入ってくるか、また出ていくのかという動きを予測するものです。利益とは結果として残ったお金です。

運送業は営業利益率が高いとはいえません。利益率は資金繰りに大きな影響があります。利益率が低いということは、お金が入ったり動いたりした結果残る現金が少ないということを意味します。
仮に利益率がマイナスであれば入ってくるお金より出ていく方が多く、手元の現金からマイナス分を出さなくてはなりません。

また運送業は利益率を上げたくてもコストの削減が難しい業種です。通常利益を上げるためには、コストがかかりすぎているなら無駄なコストを削減するなどコストを圧縮したり、コストが増加した分を価格に上乗せしたりして対処します。

しかし運送業はこうした対処が難しい業種です。その理由は、運送業のコストは削減しづらいためです。運送業において必要な経費のうち人件費や燃料費は削減できません。運送業は人材を確保するために人件費を削減することはできず、また燃料費も必ず発生します。またコストが増えた分を簡単に価格に転嫁することもできません。

たとえば商品を自分の会社で製造して販売しているような会社であればコスト増を理由にして値上げもできるでしょう。運送業は競争も激化しており、送料無料も定着しているため値上げしたくてもできないというのが現状です。

出費が多い

運送業はトラックやバイクを使用します。これらは故障や事故のリスクがあり、予定外の支出が発生しやすく、新しい車両でも事故にあってしまえば修理あるいは買い替えが必要になります。

修理や買い替えでは多いときで数百万円、車両の入れ替えでは多額(数千万円)の費用が必要となります。ローンを組む場合でも頭金としてある程度まとまった金額を準備しなければなりません。

運送業は長距離・長時間の移動であることから事故リスクが高い業種です。もし事故が起きれば、修理費以外にも被害者がいたり、壊したりしたものがあれば賠償金を支払う必要があります。また、運転手がケガをして運転できなくなったら別の運転手を入れる必要があるほか、万が一運転手が亡くなった場合やケガを負ったときの補償も必要です。

修理費や賠償は大きな金額になることがほとんどで、事業継続が難しくなる可能性もあります。
保険に加入していれば保険金でカバーできる部分もありますが、保険の保証対象外となる部分もあります。

そのほか支出では運送業に必要な固定費も無視できません。法律が改正されたり、規制が強化されたりといった制度変更に対応するための費用が必要です。

資金繰りに苦労しているのは運送業だけではありません。しかし、運送業は他の業種よりも予定外の大きな出費がある業種といえるでしょう。資金繰りに余裕がない場合、こうした出費は資金繰りに大きな影響があり、時には資金ショートを起こしかねません。

また、運送業が今後注視しておかなければならないのは脱炭素の動きです。
トラックは排気量が多いため、今後ますます規制が厳しくなれば従来のトラックが利用できなくなる可能性があります。そのときは買い替えをしなくてはならず資金が必要となるでしょう。

売上が安定しない

売上が安定しないことも運送業の資金繰りが難しくなる理由の一つです。大手から仕事を継続してもらえれば売上は安定しますが、それは一部の会社に限られます。仕事の量が一年を通じて波がある運送業は売上が安定せず資金の動きが把握しづらいといえます。

たとえばクリスマスの前などの繁忙期と閑散期では売上に差があります。 例年にならって売上高の予想はできますが、資金繰りの管理をおろそかにすると閑散期に資金が足りなくなる可能性があります。
前述のとおり、運送業は売掛金の入金がかなり先であることが多く、その間の支払いのために十分な資金を確保しておかなければなりません。

業務効率が悪い

人手不足などを解消する方法として、業務の効率化があります。しかし運送業は業務効率化をしたくてもできない業種であるといっていいでしょう。

たとえば運送業の効率を下げる問題に「再配達」があります。個人宅への配達は配達時に不在の場合再配達となります。しかしどの荷物が再配達になるか、また再配達がいつになるのか予測するのは不可能です。以上のことから、運送業は効率化できる部分が限られる業種であるといえます。

慢性的な人手不足

ネット通販などの拡大により運送業の需要は年々高まっているのに対し、少子高齢化などにより人手は減っています。もともと人手が不足しているところへ、運送業は長距離・長時間の輸送など重労働といわれる業種です。給料が低ければ人材を確保することはできず、人件費は高くなる一方です。

しかし、たとえ人材を確保できたとしても運送業は仕事の量が安定しないため、高い人件費が資金繰りを圧迫します。人件費がかかっても運送費に上乗せできないことが資金繰りの悪化を招き、利益が減ってしまうのです。

小規模な事業者が多い

運送業には小さな規模の運送会社が多いという特徴があります。規模が小さい運送会社は景気に左右されやすいため、資金繰りにはとくに気を配らなければいけません。

また小規模の運送会社は従業員が少ないため、一人あたりの仕事の負担が重くなります。小さい会社の場合資金的な余裕がないため、仕事量に見合う給与を支払うことは難しくなります。仕事量に見合った給与がもらえなければその運送会社で働きたい人はいないでしょう。結果として従業員はさらに条件のよい会社に行ってしまい、多くの運送会社は常に人手が足りないという状態になります。

運送業に従事する人の数が減少し続けていること、また平均年齢も上昇していることから運送業の人材不足は小規模な事業者はもちろん、運送業全体の深刻な課題です。

運送業の資金繰りを改善するファクタリング

ここまでご紹介したとおり、運送業における資金繰りは大変難しいものとなっています。
近年、運送業の資金繰りを改善する方法としてファクタリングが注目されています。ここでは、その理由について解説します。

ファクタリングとは

ファクタリングは、企業が保有する売掛金(売掛債権)をファクタリング会社に売却して現金化する資金調達方法の一つです。

企業間では多くが売掛先(取引先)との間に商品やサービスを引き渡したあと、請求書を発行して代金(売掛金)を受け取る取引をしています。支払期日に代金を受け取る権利が売掛金(売掛債権)です。

売掛金は期日まで待てば代金を回収できることから請求書の額面金額とほぼ同じ価値があります。言い換えると期日まで待たない限り代金を回収できず、資金繰りを難しくする原因となります。

ファクタリングを利用すれば、ファクタリング会社が期日前の売掛債権を買い取るため、期日を待たず現金化できます。売掛金を利用して資金調達ができるファクタリングは、資金繰りが難しい運送業で人気となっています。

ファクタリングの2つの方式

ファクタリングには「2社間ファクタリング」と「3社間ファクタリング」の2つの方式があります。

2社間ファクタリングは利用者とファクタリング会社の間の取引で、取引先への通知や確認がなく、最短即日での現金化が可能です。売掛先へファクタリングを利用したことを知られたくない、という場合は2社間を選びましょう。

一方、3社間ファクタリングは利用者とファクタリング会社、売掛先の間での取引です。
2社間と3社間の違いは売掛先が関わるか否かです。2社間よりは現金化までの時間がかかりますが、取引先と信頼関係が築けているなら3社間をおすすめします。その理由は3社間は2社間より手数料を抑えられる可能性が高く、調達できる金額が多くなるからです。

ファクタリングが運送業におすすめの理由

ファクタリングは金融機関などの融資と異なり、資金調達までがスピーディーであること以外にもさまざまなメリットがあります。運送業の資金調達方法としてファクタリングをおすすめする理由を解説します。

最短で即日の現金化が可能

現金化するまでのスピードが早いのがファクタリングの最大のメリットです。2社間ファクタリングであれば、最短即日で現金化が可能です。これは他の資金調達方法にはないスピードでしょう。

たとえば金融機関の融資の場合審査の期間を考え早めに申し込む必要があります。一方、ファクタリングは必要な書類が揃っていれば申込みから契約まで3日から1週間ほどで完了します。

融資では間に合わなくても、ファクタリングであれば必要な時までにお金を準備できる可能性が高いでしょう。ファクタリングであれば仮に急な注文が入った場合でも諸費用の増加に対応できます。

もしオファーがあっても資金不足により仕事を受けられないかもしれません。売上は増やしたい、しかし資金が足りず新たな仕事を受けられないという場合も、ファクタリングをうまく利用すればチャンスは広がるでしょう。

回収サイトの短縮

前述したように運送業の回収サイトは長く、資金繰りへの影響は計り知れません。回収サイトの短縮化は、運送業の資金繰りを改善します。

一般的に回収サイトの短縮化は難しいと言わざるを得ません。回収サイトを短縮するには売掛先に契約を見直してもらい、回収サイトの短縮に同意してもらう必要があるためです。これは売掛先の資金繰りに影響することであり、簡単には認めてくれないでしょう。

そのため、回収サイトを短くするには売掛先と慎重に交渉を重ねる必要があります。小さな運送会社は、売掛先のほうが立場が上であることが多く申し出ても短縮できないかもしれません。

また、期日までの間に家賃や人件費、燃料費などさまざまな支払いが発生しても売掛金の回収まで期間があいてしまうと手元資金は不足します。その上、突発的な事故の発生や、外注費の前払いが必要になった場合など想定外の支出でさらに資金不足になる可能性は十分あります。

そこで、回収サイトの短縮にはファクタリングを利用しましょう。ファクタリングを利用することで、売掛金の早期現金化が可能です。たとえば60日後が支払期日の売掛債権をファクタリングで即日現金化した場合、回収サイトは60日から0日になったのと同じことになります。これにより資金繰りの大幅な改善が見込めるでしょう。また、ファクタリングで資金を増やし備えることで、出費が多いために資金がショートするという状況を防げます。

回収サイトの長さが資金繰り悪化の原因となっている運送会社にとってファクタリングは欠かせない資金調達方法です。

不安定な売上に対処できる

運送業の特徴に、売上の不安定さがあることについて触れました。売上の不安定さは資金繰りを難しくします。また、利益率が変わらないまま売上が増えると資金繰りが悪化します。

たとえば売上が100万円あり利益率が1%だとすると、経費は99万円、利益が1万円です。運送業の回収サイトは長いため、入金前に経費を払うことになります。
その後利益率が1%のまま売上のみ200万円になったとすると、それまでの倍の経費198万円の先払いが必要です。

売上が増えるとその分経費も必要となります。これが売上が増加すると資金繰りが悪化する理由です。これが続くと資金繰りがさらに悪化し、黒字倒産になる可能性があります。

こうした場合もファクタリングを利用しましょう。ファクタリングを利用すれば、最短で即日の資金調達が可能なため、売上が急に増えたというケースにも対応できます。しばらく資金繰りをファクタリングでつなぎつつ、銀行からの融資について相談してもよいでしょう。
売上が安定しない運送業にとってファクタリングは最適な資金調達方法といえます。

突発的な出費にも対応

ファクタリングを利用すれば急な出費にも対応できるでしょう。運送業はトラックやバイクなどを使う分、他の業種と比較して急な出費が発生する可能性が高い業種です。
走行中の事故や故障のほか、トラブルによって取引先が違約金を請求してくるという事態も想定しておくべきでしょう。

事故の賠償金や違約金は支払いまでに時間に余裕があります。しかし急な出費であることに変わりはありません。

運送会社の過失による出費は融資でカバーできません。銀行など金融機関は、利益をあげることが返済のもとになると考えており、融資したお金がどのように利益を生み出すかを重視します。賠償金や違約金は利益につながらないため、銀行からのサポートは受けられないと考えてください。

故障も運送業では避けられない、しかし予測できない出費です。修理しなければトラックの稼働率が下がるため、売上にも資金繰りにも影響が出ることは避けられません。

修理代は利益につながりますが、故障のたびに融資は受けられません。こうした場合もファクタリングを利用して資金調達しましょう。

審査が融資ほど厳しくない

資金の調達が必要なとき、運送業に限らず多くの企業は融資をはじめに考えます。しかし金融機関も返済できない相手にわざわざお金を貸したいとは思わないでしょう。融資先の状況をみて問題があると判断されれば断られます。

運送業は融資を申し込んでも受けられないケースがたびたび発生します。それは、融資の審査で返済能力がないとみなされることが多いからです。

運送業の売上は不安定になりがちです。また利益率が低く、赤字経営の企業もめずらしくありません。手元の資金が不足し、資金繰りに困った時期に融資の申込みをすると、金融機関は収益が低い=返済できないのではと判断します。結果、審査を通過できず融資を受けられないということになってしまうのです。

また融資では担保や保証が必要ですが、規模の小さい運送会社が担保となる不動産などを持っていることは少なく、融資を受けるには不利です。

ファクタリングと融資の審査は別です。ファクタリング会社にとっては買い取った売掛金を回収できるかどうかが重要です。したがってファクタリングの審査では売掛先の支払能力が重視されます。そのため申込みをした運送会社の売上がたとえ安定していなかったり、赤字であったりしても利用できる可能性は高いといえます。

ファクタリングは融資が受けづらい運送業の企業にとって頼もしい存在といえるでしょう。

コスト高に対応できる

運送業では、人件費と燃料費がコストの多くを占めています。しかしこれらは運送業においてはなくすことはできません。
運送業でとくに問題になるのは燃料費の高騰です。運送業ではトラックの稼働率が高くなれば、当然必要となるガソリンの量も増えます。つまり売上が増えれば燃料費もそれに伴って高くなります。また輸入に頼るガソリンは世界情勢などによって価格が変動し、高騰すれば資金繰りにダイレクトに影響するでしょう。

運送会社の多くはガソリン代をその月の分をまとめて後払いにする契約をしています。ここでも問題になるのが、運送業の回収サイトの長さです。

運送業では売掛金が入金されるのが2〜3か月先であることが多く、その前に燃料費をはじめ経費の支払いをする必要があります。売上が一時的に増えたとき、あるいはガソリン代が高騰しているときにはガソリン代の請求が高額になり、資金不足になる可能性があります。

そのようなときにもファクタリングを利用して乗り切りましょう。
もし売上が増加したのであれば売掛金が残っていることになります。この売掛金を利用してファクタリングすれば燃料費の高騰にも対応できます。

そのほか、繁忙期の売上の一部をファクタリングによって現金化しておき閑散期に備えたり、逆に繁忙期に必要となる支出に備えたりといった使い方も可能です。

クリスマスや年末年始などの繁忙期には仕事量や支出が増えます。資金を十分に用意したつもりでも想定していなかった出費により現金が足りなくなる可能性があり注意が必要です。あらかじめファクタリングで手元資金を増やしておき、備えておくとよいでしょう。

設備投資をしたいときにも役立つ

一般的に設備投資というと融資で資金を調達する方法がイメージされますが、ファクタリングも選択肢の1つとなります。

運送業では売上の代金が入金されるのは2~3か月先です。このため、入金される間に新しい案件など大きなチャンスが来ても、手元資金が不足していることで受注をあきらめてしまうケースがあります。また事業をもっと拡大したいと考えていても、やはり資金不足がネックとなって断念してしまうというケースも運送業では少なくありません。

そんな時にもファクタリングを利用しましょう。売掛債権の額によっては数千万円から数億円など、大きな金額の資金調達も可能です。

運送業の事業拡大に伴う設備投資はトラックの数を増やしたり、増える修理費用に対応したり、設備や建物を新しくするなど数千万円規模になることも多いのですが、ファクタリングであれば対応できる可能性があります。

融資は審査にひと月以上かかるのはめずらしくありませんが、ファクタリングは場合によって即日入金も可能であることも大きなメリットでしょう。融資を受けられず、設備投資の費用を用意できなくてもファクタリングを利用することによって可能になるかもしれません。

契約方法が選べる

運送業に限らず、取引先との信頼関係は仕事を継続してもらうため大切にしなくてはいけません。もし取引先から経営状態を疑われた場合、関係の悪化は避けられないでしょう。ファクタリングは資金調達方法として問題ないのですが、3社間ファクタリングを選択した場合取引先の理解度によっては関係に影響することもあります。

もし、取引先には知られたくない、信頼関係に影響があるのではと不安がある場合は2社間ファクタリングを選べば取引先に通知や確認なく可能です。

実際は運送業でファクタリングを取り入れている企業はすでに多く、取引先から不安視されることは少ないでしょう。取引先に知られても問題ないという場合は、2社間に比べ手数料が低くなる可能性が高い3社間ファクタリングを選びましょう。
ファクタリング会社が提示している手数料率は、3社間ファクタリングの最も低い手数料率を示していることがほとんどです。できる限り多くの金額を調達したいのであれば3社間ファクタリングを選択するとよいでしょう。

運送業でファクタリングを利用するときの注意点

運送業の会社が利用すれば資金繰りの改善に役立つ上にメリットがあるのがファクタリングです。利用するときに注意するべき点について解説します。

手数料に注意

ファクタリングは融資などに比べコストが割高です。ファクタリングの利用には手数料がかかり、手数料率はファクタリング会社や2社間・3社間によって違います。

運送業の利益率は低く、赤字の会社もあります。利益率が低いとファクタリングの手数料が負担となります。

例として、利益率が1%の運送会社が100万円の売掛債権を手数料率10%でファクタリングする場合を考えてみましょう。

手数料は100万円×10%=10万円となり、入金されるのは90万円です。ファクタリングを利用せず、売掛金回収した場合の利益は100万円×1%=1万円で、99万円は経費として支払います。ファクタリングの利用により9万円マイナスとなり赤字です。赤字となれば資金繰りの悪化は避けられません。

計画的に利用する

ファクタリングは計画的に利用しなければなりません。ファクタリングは、運送業にとって融資に比べ利用しやすく、資金繰りに効果的な資金調達手段であることは間違いありません。

手数料が高く赤字になる場合でも全体的にみればメリットが大きいといえます。たとえば資金がショートしそうという場合ファクタリング以外に対処の方法がない、となれば手数料を支払って赤字になっても資金ショートは避けられます。

高い手数料がかかるから、といってファクタリングを選ばず資金がショートすれば黒字倒産になってしまいます。ファクタリングは計画的に利用すればそのメリットは大きいでしょう。

どうしても緊急に資金が必要な場合など一時的な資金不足に限って利用すれば、手数料の負担があってもそれほど問題とはならないはずです。ファクタリングを上手に利用し、融資などほかの資金調達方法も併用しながら資金繰りを安定させましょう。

ファクタリング会社の選び方

ファクタリング会社の数は増え続けており、どの会社を選べばよいのか迷ってしまう利用者の方も多いのではないでしょうか。

運送業の場合は、これまでに運送業のファクタリング実績がある会社を選ぶことをおすすめします。運送業での実績があるファクタリング会社であれば、運送業ならではの事情(回収サイトの問題など)をわかっている可能性が高いからです。
その中で、優良なファクタリング会社を選ぶ基準は以下の通りです。

・会社設立から5年以上経っており実績がある
・個人事業主にも対応できる柔軟性がある
・2社間・3社間・オンラインから方式を選べる
・手数料が安い(表記が明確でわかりやすい)

これらを参考に、自社にあったファクタリング会社を見つけてください。

運送業のファクタリングについてのまとめ

運送業の資金繰りは悪化しやすいといわれています。その理由は売掛金の回収サイトが長い・人件費や燃料費などのコスト高・突発的な出費の多さ・利益率の低さ・人手不足などさまざまです。これらの要因が複雑に関わり資金繰りを難しくしています。

ファクタリングは売掛債権を売却する資金調達方法です。運送業にとってファクタリングの利用は回収サイトを短縮化できスピーディーな現金化が可能、審査も融資に比べて通りやすいなどメリットが大きなものとなります。

ただしファクタリングには手数料がかかることを忘れてはいけません。計画的な利用を心がけ、事業拡大や設備投資、資金繰りの改善にうまく活かしてください。

運送業ではファクタリングの利用もめずらしいことではなく定着しつつあります。しかしファクタリングの利用が取引先に知られたくない、と考える場合は2社間ファクタリングを選択しましょう。