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ファクタリングはIT企業の資金繰りを救う!その理由と注意点について解説

IT業界が抱える資金繰りの悩み

IT企業とは、ソフトウェアやアプリ開発など、情報技術を利用したサービスを提供する事業者のことです。
近年では、IT業界で必要となるプログラミングが義務教育で必修化されるなど、業界全体が盛り上がっており、IT企業に務めたいと考える若者も少なくありません。
しかし、IT業界は資金繰りに関する悩みが多く、倒産してしまうケースも少なくありません。
本章では、IT業界が抱える資金繰りの悩みについて詳しく見ていきましょう。

悩み①:支払いサイトが長い

IT業界は、売掛金の支払いサイトが長い傾向にあります。
IT業界では、成果物に対して報酬を支払う請負契約が一般的です。
請負契約では、成果物の完成まで報酬が支払われないため、企業は売上がゼロの状態で事業を回さなければいけません。
特にシステム開発など、長期型の案件を受注した場合は、手元資金で運転資金を支払っていく必要があるため、資金繰りが苦しくなりやすい傾向にあります。
また、開発が完了したとしても、機能やコンテンツの追加依頼があった場合は、さらに支払いサイトが伸びることになります。
納期が月末を跨いでしまった場合は、売上の入金も1か月先になる可能性も考えられます。
このように、IT業界は資金繰り計画を立てにくい環境にあるうえ、支払いサイトが長いことから、資金繰りが難しい状況にあります。

悩み②:売上が安定しない

IT業界で売上を安定させることは至難の業です。
継続的な仕事を受けることが難しく、売上を安定させることが難しい状況にあります。
また、近年ではIT業界のさまざまな分野で価格競争が起こっており、利益率が下降傾向にあります。
例えば、外注業者を紹介しているまとめサイトなどを比較したうえで、最も安い業者に依頼するケースが増えてきています。
ホームページ制作に関しては、個人で簡単に作成できるツールも登場しており、外注する人そのものが少なくなっているのです。
このように、IT業界は売上を安定させにくいため、資金繰りが難しい状況にあります。

悩み③:貸し倒れリスクが高い

IT業界の発注体制はピラミッド構造であり、元請け先から下請けへ、下請けから孫請けへと発注されます。
下位の下請けになるほど利益率は低下していき、なかには赤字案件でさえも受注する事業者もいます。
このようにIT業界の構造は下位の下請けになるほど利益が少なく、資金繰りが難しい状況になるため、元請けの事業者が倒産に陥ることも珍しくありません。
元請けの事業者が倒産した場合、下請けの事業者は売上の代金を受け取ることができません。
下請けの事業者は、売掛金の貸し倒れにより多大な損失を負うことになり、資金繰りの悪化や連鎖倒産に陥る可能性があります。
このような事態を回避するためには、貸し倒れリスクに関して何らかの対策を講じておくことが重要です。

悩み④:銀行融資による資金調達が難しい

IT業界には新しい企業が多く、不動産などの資産を保有していないケースも少なくありません。
企業として売上が安定していないことに加え、担保となる資産を保有していないとなると、銀行融資による資金調達は難しい状況になります。
銀行融資でまとまった資金を確保できないとなると、売掛金の入金までの運転資金を自己資金や出資によって賄わなければいけないことになるのです。
しかし、売上が安定していない企業に出資してくれる投資家はほとんどいないため、実質的には自己資金で事業を回さなければいけません。
このことから、開業間もないIT企業は資金繰りが苦しくなりやすいです。

ファクタリングがIT企業の資金繰りを救う理由

ファクタリングとは、保有する売掛金を早期に現金化できる資金調達方法です。
売掛金の支払いサイトを短縮できるため、資金繰りの改善に効果的です。
IT業界にとっても有効な資金調達方法となるため、本記事を通してファクタリングに関する理解を深めていきましょう。
本章では、ファクタリングがIT企業の資金繰りを救う理由について解説していきます。

理由①:即日で資金調達できる

ファクタリングでは、最短即日で資金調達することが可能です。
金融機関からの融資の場合は、申し込みから資金調達までに最低でも2週間はかかります。
必要書類の準備等を加味すれば、実質的に1ヵ月以上の期間が必要になるでしょう。
対して、ファクタリングでは、申し込みを行った当日中に資金調達を行うことが可能です。
必要書類の準備に関しても、一般的には自身や役所等で揃えられるものであるため、時間がかかりません。
そのため、資金繰りの悪化や運転資金の確保など、緊急性の高い資金需要があるIT企業にとっては、有効な資金調達方法だといえます。

理由②:経営状況が悪くても利用できる

ファクタリングの審査では、売掛先の信用力が重視されます。
なぜなら、ファクタリング会社が買取った売掛金の支払いを実行するのは、利用者ではなく売掛先だからです。
そのため、利用者が経営状況や信用情報に問題を抱えている場合でも、ファクタリングの審査には通過できます。
一方、銀行融資やカードローンの場合、返済を行うのは利用者自身であるため、赤字決算や債務超過などの問題を抱えているケースでは、審査に通過できないことがほとんどです。
IT業界のなかには、資金繰りや借入状況に問題を抱えており、融資やカードローンを利用できない事業者もいます。
ファクタリングならば、そのような状況でも問題なく資金調達を行うことができます。

理由③:貸し倒れリスクを回避できる

ファクタリングの利用は、貸し倒れリスクへの対策にもつながります。
なぜなら、ファクタリングは原則として償還請求権なしの契約だからです。
ファクタリング会社に売却した売掛金が貸し倒れになったとしても、利用者に弁済義務が
生じることはありません。
利用者は、貸し倒れリスクを心配することなく、業務に集中することができます。
発注体制がピラミッド構造となっているIT業界では、貸し倒れによって損失を受ける事業者も少なくありません。
手元資金が少ない場合は、一度の貸し倒れによって資金繰りの悪化や連鎖倒産に陥る可能性もあります。
貸し倒れリスクへの対策に悩まれている方は、ファクタリングの利用をご検討ください。

理由④:貸借対照表をスリム化できる

ファクタリングの利用は、貸借対照表のスリム化にもつながります。
上述したように、IT業界は売掛金の支払いサイトが長いため、運転資金を確保するために借入に頼りがちです。
借入額が増えてしまうと、貸借対照表における負債が増加し、企業価値の低下を招きます。
一方ファクタリングは「売掛金の売却により現金を得る資金調達方法」であるため、何度利用しても貸借対照表における負債が増加することはありません。
むしろ、ファクタリングで調達した資金を負債の返済に充てることで、貸借対照表をスリム化することができます。
貸借対照表のスリム化は企業価値の向上につながるため、融資が受けやすくなります。

IT企業がファクタリングを利用する際の注意点

売掛金の支払いサイトが長い、借入による資金調達が難しいなどの悩みを抱えるIT企業にとって、ファクタリングは非常に相性の良い資金調達方法だといえます。
ただし、利用する際はいくつか注意しなければいけない点があります。
注意点を理解していないと、資金繰りの悪化やトラブルに巻き込まれる可能性があります。
本章では、IT企業がファクタリングを利用する際の注意点について解説していきます。

注意点①:手数料が高くなるケースも多い

ファクタリングを利用する際は、売掛金の現金化と同時に、ファクタリング会社に対して手数料を支払わなければいけません。
手数料の相場は、2社間ファクタリングで10%~30%、3社間ファクタリングで1%~9%ほどです。
例えば、500万円の売掛金を手数料10%で売却した場合、50万円の手数料が発生することになります。
本来受け取ることができる売掛金の金額が減ってしまうため、ファクタリングの利用が原因で資金繰りの悪化に陥る事業者も少なくありません。
そのため、ファクタリングを利用する際は、手数料を抑える対策を講じる必要があります。
手数料を抑えるための対策には、以下のようなものがあります。

対策①:3社間ファクタリングを利用する

3社間ファクタリングとは、利用者とファクタリング会社、売掛先で取引を行う契約方式です。
3社間ファクタリングでは、売掛金が売掛先からファクタリング会社へ直接支払われるため、利用者による売掛金の使い込みリスクがありません。
ファクタリング会社が損失を受ける可能性が低いため、手数料を抑えることができます。

対策②:信頼性が高い売掛先との売掛金を使用する

上述したように、ファクタリングの審査では、売掛先の信用力が重視されます。
上場企業や公的機関が売掛先の場合は、貸し倒れリスクが極めて低いため、手数料を抑えることができます。
また、長年に渡り取引実績がある企業も同様です。

対策③:オンラインファクタリングを利用する

オンラインファクタリングとは、申し込みから契約までの一連の手続きをオンライン上で完結できるサービスです。
従来の対面を要するファクタリングとは異なり、利用者に対して担当者をつける必要がないため、ファクタリング会社は人件費を抑えることができます。
契約にかかる諸々の経費を削減でき、手数料の割引という形で利用者に還元されます。

注意点②:売掛金以上の資金調達はできない

IT業界のなかには、大規模案件にかかる費用をファクタリングで準備したいという方も多いかもしれません。
しかし、残念なことにファクタリングでは保有している売掛金以上の資金調達を行うことはできません。
なぜなら「売掛金の現金化」というファクタリングの性質上、売掛金以上の金額を調達することはできないからです。
ただし、複数の売掛金をファクタリングすることは可能です。
1つの売掛金で希望金額を調達できない場合は、いくつかの売掛金を組み合わせてみてください。

注意点③:悪徳業者の存在

ファクタリング会社は、開業に際して貸金業登録を行う必要がありません。
性質的には中古品の買取と変わりないため、資金さえあれば誰でも開業することができます。
そのため、ファクタリング会社のなかには、相場を超える高額な手数料を請求したり、違法な契約を結ぼうとしてくる悪徳業者が存在します。
悪徳業者を利用してしまうと、高額な手数料による資金繰りの悪化や、違法な契約による利息の支払いを招く可能性があります。
また、返済に応じない場合は違法な取り立てを行ってくるケースもあり、社会的信用を失ってしまう危険性もあります。
記載されている住所に実在していない場合や話とは違う契約を結ばされそうになった場合は、利用を控えるようにしてください。

ファクタリングはIT企業の資金繰りを救う!その理由と注意点についても解説のまとめ

今回は、ファクタリングがIT業界に適している理由と、利用の際の注意点について解説させていただきました。
結論、ファクタリングはIT企業の資金繰りを救う資金調達方法だといえます。
素早い資金調達に加え、貸し倒れリスクへの対策として活用することも可能です。
IT業界で資金調達方法やリスクヘッジ方法に迷われている方は、ぜひファクタリングをご利用ください。