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ファクタリングでは金利ではなく手数料が発生する?その理由や手数料を抑えるためのポイントについて解説!

ファクタリングで金利は発生するのか

ファクタリングは、保有する売掛債権を早期に現金化できる資金調達方法です。
支払期日前の売掛金を早期に現金化できるため、資金繰りの改善や急な支払いへの対応に活用できます。
ただ、ファクタリングの利用を検討されている方のなかには「ファクタリング利用時に金利はかかるのか」という疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
本章では、「ファクタリングで金利は発生するのか」をテーマに解説していきます。

金利ではなく手数料が発生する

ファクタリングを利用する場合は、金利ではなく手数料が発生します。
手数料の支払いは一度きりであり、金利のように長期間支払い続けなければいけないものではありません。
手数料は、利用するファクタリング会社や売掛金の未回収リスクに応じて設定されます。
売掛金の〇〇%という形で売掛債権の買取金額から差し引かれるため、利用者が手数料の支払いに関する手続きを行う必要はありません。

ファクタリングで金利が発生しない理由

ファクタリングは貸金業ではなく、債権譲渡契約を結ぶサービスであるため、そもそも金利という概念がありません。
そのため、ファクタリング会社は金利ではなく「手数料」という形で収益を獲得します。
金利は、借入金に対して支払う利息の割合のことです。
金融機関からの融資や消費者金融、カードローンを利用する際に発生します。

ファクタリングの手数料相場

ファクタリングの手数料は、利用するファクタリング会社や売掛金の未回収リスクに応じて変動します。
ただし、業界を通して相場となる手数料があり、それに準じて各ファクタリング会社は手数料を設定しています。
ファクタリングの手数料相場は、2社間ファクタリングで10%~30%、3社間ファクタリングで1%~9%です。
2社間ファクタリングは、利用者とファクタリング会社で取引を行う契約形態です。
売掛先が取引に関与しないため、存在しない売掛金を譲渡する「架空債権」や既に譲渡している売掛金を使用する「二重譲渡」のリスクが考慮されます。
また、通常通り売掛金が利用者に入金されることから、利用者による売掛金の持ち逃げが発生する可能性も考えられます。
そのため、2社間ファクタリングでは、手数料が高めに設定されやすい傾向にあります。

ファクタリング会社が金利(手数料)を決める5つの要素

ファクタリングの手数料は、さまざまな要素を考慮して設定されます。
各ファクタリング会社によって審査基準が異なるため、一概には言えませんが、一般的に手数料を設定するうえで重要となる要素について解説していきます。

売掛先の信用力

売掛先の信用力は、手数料を決めるうえで最も重要な要素となります。
なぜなら、売掛先から売掛金を回収できなければ、収益はおろか、損失を受けることになるからです。
ファクタリングは、基本的に償還請求権なしの契約です。
ファクタリング会社は売掛金が未回収になった場合、利用者に対して弁済を求めることができないため、すべての損失を受けることになります。
こうしたリスクを回避するために、ほとんどのファクタリング会社では売掛先の信用力をもとに手数料を設定しています。

売掛金の支払期日

売掛金の支払期日は、売掛金の未回収リスクに多大な影響を与えます。
売掛債権を買取った日から、売掛金の支払期日までの期間が長ければ長いほど、売掛金の未回収リスクは高くなります。
なぜなら、売掛金の支払いまでの期間が長いほど、売掛先が経営悪化や倒産に陥る可能性が高くなるからです。
売掛先の経営状況が審査時とは異なるものになるため、売掛金の支払期日までの期間が長い場合は、手数料が高くなりやすい傾向にあります。

売掛金の金額

売掛金の金額も、ファクタリングの手数料を決める要素のひとつです。
ファクタリングでは、売掛金の金額に対して〇〇%という形で手数料を設定します。
そのため、売掛金の金額が大きければ、手数料を低く設定したとしても十分な収益を上げることができます。
例えば、100万円の売掛金に対して10%の手数料を請求した場合、収益は10万円です。
対して、1,000万円の売掛金に対して同じく10%の手数料を請求した場合は、100万円の収益を上げることができます。
このように、売掛金の金額が大きい場合、ファクタリング会社は効率的に収益を上げることができるため、手数料が低くなりやすい傾向にあります。

利用者の信頼性

ファクタリング会社と利用者で取引を行う2社間ファクタリングにおいては、利用者の信頼性も手数料を決める要素となります。
2社間ファクタリングでは、売掛先に売掛債権の実在性を確認することができません。
ファクタリング会社は、利用者からの提出書類をもとに売掛債権の実在性を判断する必要があります。
もし、利用者が架空債権や二重譲渡などの詐欺行為を働いていた場合、ファクタリング会社は損失を回避できません。
そのため、2社間ファクタリングでは、利用者の信頼性を考慮したうえで手数料が設定されます。

契約形態

ファクタリングには、利用者とファクタリング会社で取引を行う2社間ファクタリングと、売掛先も取引に関与する3社間ファクタリングの2種類の契約形態があります。
どちらの契約形態を利用するかによって、ファクタリング会社側のリスクが変動するため、契約形態も手数料を決める要素だといえます。
上述したように、2社間ファクタリングでは架空債権や二重譲渡などの詐欺行為を受ける可能性があります。
売掛金の未回収リスクが高いため、手数料も高く設定されやすい傾向にあるのです。
一方、3社間ファクタリングでは、売掛先が取引に関与するため、架空債権や二重譲渡などの詐欺行為を防ぐことが可能です。
また、売掛先からファクタリング会社に直接売掛金が支払われるため、利用者による売掛金の使い込みリスクもありません。
2社間ファクタリングと比べて、売掛金の未回収リスクが低いことから、手数料も低く設定されやすい傾向にあります。

ファクタリングの金利(手数料)を抑えるためのポイント

ファクタリングの手数料を決める要素を考慮すると、信用力の高い売掛先との売掛債権や金額の大きい売掛債権を利用することで、手数料は抑えられると考えられます。
ただ、ほかにも手数料を抑えるためのポイントは存在します。
本章では、ファクタリングの手数料を抑えるためのポイントについて解説していきます。

信用力の高い売掛先との売掛債権を使用する

ファクタリングの手数料を抑えるためには、信用力の高い売掛先との売掛債権を使用することがポイントです。
具体的には、公的機関や上場企業、継続的に取引している企業などが、信用力が高いと判断されます。
売掛先の信用力が高い場合、ファクタリング会社は低いリスクで収益を獲得できます。
売掛金の未回収リスクを考慮して手数料を設定する必要性が低くなるため、手数料を抑えることができます。

支払期日までの期間が短い売掛債権を使用する

支払期日までの期間が短い売掛債権を使用することも、手数料を抑えるためのポイントの一つです。
売掛金の支払期日までの期間が長い場合、未回収リスクが高くなってしまいます。
なぜなら、支払期日までの期間に売掛先が経営悪化や倒産に陥る可能性が高くなるからです。
対して、支払期日までの期間が短い場合は、売掛先が支払い不能に陥る可能性が低いため、手数料を抑えることができます。

オンラインファクタリングを利用する

オンラインファクタリングとは、申し込みから契約までの一連の手続きをオンライン上で完結できるファクタリングサービスのことです。
オンラインファクタリングは、原則2社間ファクタリングでの利用となります。
2社間ファクタリングの手数料相場は10%~30%と高めですが、オンラインファクタリングであれば、10%以下の手数料に抑えることも可能です。
なぜなら、契約に必要なファクタリング会社側のコストを削減できるからです。
利用者としても、24時間申し込みを行える、素早く資金調達できるなどのメリットがあります。

複数のファクタリング会社で見積もりを取る

ファクタリングの手数料を抑えるためには、複数のファクタリング会社で見積もりを取ることも重要なポイントです。
ファクタリングの手数料は、利用するファクタリング会社によって異なります。
同じ売掛債権でも、A社では10%、B社では20%の手数料を設定されることも珍しくありません。
そのため、手数料を抑えるには、複数のファクタリング会社で見積もりを取り、比較・検討することが重要です。
また、「A社では〇〇%の手数料を提示されたのですが」と交渉するのも効果的です。

乗り換えキャンペーンを利用する

ファクタリング会社のなかには、他社から乗り換えを歓迎しキャンペーンを実施している会社もあります。
乗り換えキャンペーンでは、以前まで利用していたファクタリング会社よりも、手数料が低くなるケースがほとんどです。
なかには、大幅に手数料を抑えられるケースもあるので、現在利用しているファクタリング会社の手数料に不満がある場合は、乗り換えキャンペーンを利用してみてください。

ファクタリングでは金利ではなく手数料が発生する?その理由や手数料を抑えるためのポイントについて解説!のまとめ

今回は、ファクタリングに金利がない理由や手数料を抑えるためのポイントについて解説させていただきました。
結論、ファクタリングでは金利ではなく手数料が発生します。
ファクタリングの手数料は、金利に換算すると高いと言われがちですが、手数料の支払いは一度きり、金利の支払いは長期間と性質自体が異なるため、一概にはいえません。
むしろ、手数料を抑えるためのポイントを実施すれば、ファクタリングの手数料の方が安くなるケースもあります。
本記事で解説した「ファクタリングの金利(手数料)を抑えるためのポイント」を実践し、満足度の高い資金調達を行いましょう。