ファクタリングの入金日はいつ？他の資金調達方法と比較してみた！
目次
ファクタリングの入金日までの流れ
ファクタリングには、利用者とファクタリング会社で取引を進める「2者間ファクタリング」と売掛先も取引に参加する「3者間ファクタリング」の2種類の契約方式があります。
入金日までの流れは契約方式ごとに異なるので、本章ではそれぞれの流れについて解説していきます。
2者間ファクタリングの入金日までの流れ
2者間ファクタリングの入金日までの流れは以下の通りです。
1.ファクタリング会社に申し込む
2.必要書類を提出する
3.ファクタリング会社による審査が実施される
4.審査通過後、契約内容等に問題がなければ契約を締結する
5.ファクタリング会社から買取代金が入金される
2者間ファクタリングは、利用者とファクタリング会社のみで行う取引です。
売掛先が取引に参加しない分手続きをスムーズに行えるため、比較的早めの入金日が設定されます。
場合によっては、申込みをした当日を入金日に設定してもらえる可能性があるので、素早い資金調達を希望している方におすすめです。
3者間ファクタリングの入金日までの流れ
3者間ファクタリングの入金日までの流れは以下の通りです。
1.ファクタリングを利用することに関して売掛先から承諾を受ける
2.ファクタリング会社に申し込む
3.必要書類を提出する
4.ファクタリング会社による審査が実施される
5.審査通過後、契約内容等に問題がなければ契約を締結する
6.利用者は売掛先に対して債権譲渡通知を行う
7.売掛先もファクタリング会社と契約を締結し、3者間での契約が成立する
8.ファクタリング会社から買取代金が入金される
3者間ファクタリングは、利用者とファクタリング会社に加え、売掛先も取引に参加する契約方式です。
売掛先が取引に参加することによって手続きの手間が増えるので、2者間ファクタリングよりも入金日が遅くなります。
売掛先の協力次第では入金日を早めることもできますが、なかなか他社の資金調達にリソースを割いてくれる会社は少ないので、申込みから入金日までの日数は長くなると考えておいた方がよいでしょう。
ファクタリングと他の資金調達方法の入金日
ファクタリングは素早く資金調達できるサービスですが、他の資金調達方法の入金日と比較してみたいという方も多いでしょう。
そこで本章では、ファクタリングを含む3つの資金調達方法の入金日を比較していきます。
ファクタリングの入金日は「即日～1週間」
ファクタリングの入金日は、申込みから即日～1週間ほどです。
ファクタリングの入金日は早めに設定されることが多いため、資金繰りの悪化や急な支払いなど、緊急時に活用されることが多いです。
特に利用者とファクタリング会社のみで取引を行う2者間ファクタリングでは、即日もしくは翌日に入金日が設定されることが多く、素早い資金調達に期待できます。
融資の入金日は「2週間～1ヵ月以上」
融資の入金日は、申込みから早くても2週間、長ければ1ヵ月以上先になることがあります。
融資は利用者数の多い資金調達方法ですが、利用者の返済能力や担保・保証人を審査するのに多大な時間がかかります。
ファクタリングよりも厳しい視点で審査が行われるので、素早い資金調達にはあまり期待できません。
また、融資の審査を受けるためには、事業計画書や決算書など、多くの書類を提出する必要があるため、審査を受けるまでの準備にも多大な時間がかかってしまいます。
このように、融資では利用の準備・審査に時間がかかるため、素早い資金調達を行うことは難しいといえます。
補助金・助成金の入金日は「数ヵ月後」
補助金・助成金の入金日は、審査通過から数ヵ月後になるケースがほとんどです。
補助金・助成金は、国から支給される返済不要のお金であるため、受給できれば企業にとって大きなプラスとなります。
しかし、補助金・助成金は国や自治体が国民から集めた「税金」を活用して行っている制度であるため、「本当に支給して問題ないか」という厳しい審査が行われます。
また、複数の書類を完璧に揃えなければいけないため、補助金・助成金の利用検討から入金日までの期間を考えると、半年以上はかかると考えるのが妥当でしょう。
ファクタリングの入金日が早い3つの理由
上記のように、どの資金調達方法でも入金日までの期間は長くなりがちです。
しかし、ファクタリングは入金日までの期間が短く、比較的少ない手間で資金調達を行うことができます。
本章では、ファクタリングの入金日が早い3つの理由について解説していきます。
融資ではなく「債権の売買契約」
ファクタリングの入金日が早い理由の1つ目は、ファクタリングが単なる「債権の売買契約」だからです。
融資の場合、債務不履行を回避するために利用者の返済能力や担保に関して細かい審査が行われます。
信用情報機関を照会して債務超過に陥っていないか、税金の支払い証明書を確認して税金滞納に陥っていないかなど、確認項目が数多くあるため審査に時間がかかってしまうのです。
一方、ファクタリング会社が買取るのは、支払金額や支払期日が確定している確定債権であり、通常であれば損失を受けることはありません。
審査では、損失の原因になりえる「売掛先の支払い能力」を確認し、問題がなければすぐに買取りをしてくれます。
保有している車を中古車屋さんに売るときのような感覚で審査が行われるので、他の資金調達方法よりも入金日が早いのです。
審査書類が少ない
ファクタリングの入金日が早い理由の2つ目は、審査書類が少ないことです。
融資の場合、金融機関は商業登記簿謄本・資金繰り表・決算書・納税証明書・事業計画書など、数多くの書類を基に審査しなければいけません。
これらの審査書類は確認するのに多大な時間を要するため、融資の入金日は遅くなりがちです。
一方、ファクタリングの審査書類は、基本的に身分証明書（代表者）・通帳のコピー・請求書・売掛先との基本契約書の4点です。
また、融資の審査書類と比べて確認が容易であるため、あまり時間がかかりません。
このように、ファクタリングは審査書類が少ないうえ、確認にあまり時間を要さないことから、入金日が早い傾向にあります。
担保・保証人が不要
ファクタリングの入金日が早い理由の3つ目は、担保・保証人が不要であることです。
融資の場合、金融機関は利用者の債務不履行に備えるために、担保・保証人の設定を要求します。
金融機関は、利用者の返済能力に加え、担保の価値や保証人の支払い能力に関しても審査を行わなければいけないため、どうしても入金日が遅くなってしまいます。
一方、ファクタリングは担保・保証人が不要です。
ファクタリング会社は担保・保証人に関する審査を行う必要がないため、素早く審査を進めることができます。
このように、ファクタリングは融資と比べて審査項目が少ないため、入金日が早い傾向にあります。
ファクタリングの入金日を早める方法
ファクタリングは他の資金調達方法と比べて入金日が早いサービスですが、必ずしも入金日が早くなるとは限りません。
入金日は審査状況や契約方式など、様々な要因に左右されるため、場合によってはファクタリングであっても入金日が遅くなってしまう可能性があります。
そこで本章では、ファクタリングの入金日を早める方法について解説していきます。
2者間ファクタリングを利用する
ファクタリングの入金日を早める方法の1つ目は、2者間ファクタリングを利用することです。
ファクタリングには利用者とファクタリング会社で取引を行う2者間ファクタリングと、売掛先も取引に参加する3者間ファクタリングの2種類の契約方式があります。
3者間ファクタリングでは、ファクタリングの利用に関して売掛先から承認を得たりと、2者間ファクタリングよりも手続きの手間が増えるため、申込みから入金日までに1週間ほどかかってしまいます。
一方、2者間ファクタリングは、売掛先からの承認が必要ないうえ、利用者とファクタリング会社の2者間で行う取引であるため、スムーズに手続きを進めることができます。
2者間ファクタリングを取り扱うファクタリング会社の中には、「即日対応」している会社も多くあるため、入金日を早められる可能性が高いです。
未回収リスクが低い売掛金を使用する
ファクタリングの入金日を早める方法の2つ目は、未回収リスクが低い売掛金を使用することです。
ファクタリング会社は、審査の際に「売掛金の未回収リスク」を重視します。
売掛金の未回収リスクを判断する基準はファクタリング会社ごとに異なりますが、一般的には売掛先の信用力や、支払期日までの期間です。
売掛先の信用力が低い場合は、売掛金が未回収に陥る可能性が高く、買取っても問題ないかの判断が難しくなるため、入金日が遅くなってしまいます。
また、売掛金の買取日から支払期日までの期間が長い場合も、売掛先の経営状況が変化する恐れがあるため、売掛先の審査に時間がかかってしまいます。
一方、未回収リスクが低い売掛金の場合は、買取っても損失を受ける可能性が低いので、入金日が早くなる可能性が高いです。
このように、ファクタリングの入金日は買取対象となる売掛金の未回収リスクによって変動し、未回収リスクが低ければ早くなる、高ければ遅くなりやすい傾向にあります。
利用経験のあるファクタリング会社を利用する
ファクタリングの入金日を早める方法の3つ目は、利用経験のあるファクタリング会社を利用することです。
ファクタリング会社は、初回利用の顧客に対して厳しめの審査を行います。
なぜなら、初めての顧客との取引はリスクが大きいからです。
顧客が既に譲渡している債権を売却してくる「二重譲渡」や存在しない債権を使用する「架空債権」などの詐欺行為を働いてくる可能性があるため、売掛金の実在性に関して詳細に審査しなければいけません。
また、売掛金を支払う売掛先に関するデータもない場合は、一から売掛先の信用力に関して調査しなければいけないため、どうしても入金日が遅くなってしまいます。
しかし、利用経験のあるファクタリング会社であれば、利用者の信頼性や売掛先の信用力に関するデータを保有しているため、素早く審査を進めることができます。
審査内容は、売掛先の経営状況や売掛金の内容となるため、早めの入金日に期待することができます。
ファクタリングの入金日はいつ？他の資金調達方法と比較してみた！のまとめ
今回は、ファクタリングの入金日といくつかの資金調達方法の入金日を比較してみました。
本記事を見ていただければ分かるように、ファクタリングの入金日は他の資金調達方法と比べて早いです。
早ければ申込みを行った当日中、遅くても1週間以内には設定されることが多いです。
しかし、入金日が早いファクタリングであっても、契約方式や売却する売掛債権の内容によっては、入金日が遅くなってしまう可能性があります。
ファクタリングの入金日をできるだけ早めたい場合は、本記事で紹介した「ファクタリングの入金日を早める方法」をぜひ参考にしてみてください。