ファクタリングは一括査定が可能|業者選びへつなげるポイントを解説
目次
ファクタリングで買取額が安くならないか不安な方もいるでしょう。
その場合は事前の一括査定がおすすめです。
業者により買取額が異なるため、事前の査定額も各社で変わります。
査定結果を踏まえながら、サービス内容が合う依頼先を決めてください。
今回はファクタリングで多くの資金調達をしたい方へ、一括査定のポイントをまとめました。
これを読めば一括査定を通し、多額の資金調達の準備を整えられます。
ファクタリングの事前査定のポイント3つ
ファクタリングで査定を受ける前に、買取額のしくみを知りましょう。
売掛金の金額だけでなく、手数料や掛け目によって入金額が決まります。
買取額のしくみについて、以下の3点を確かめてください。
1.買取額の決まり方を知る
2.手数料の決まり方を知る
3.掛け目の決まり方を知る
1.買取額の決まり方を知る
ファクタリングによる売掛金の買取額は、一定の公式に応じて決まります。
まずは売掛金に掛け目をかけます。
以上の数字から手数料を差し引けば、正式な買取額が決まるしくみです。
売掛金の換金では、満額を手に入れられるわけではありません。
掛け目と手数料が差し引かれ、残りが入金されるのです。
つまり掛け目が少なく、手数料が高いほど、入金額が少なくなります。
たとえば300万円の売掛金で、掛け目が80%、手数料が10%の場合です。
300万円の80%は240万円で、そこにかかる手数料の10%は24万円になります。
240万円から24万円が差し引かれた結果、買取額は216万円です。
ファクタリングで売掛金を譲渡すると、取引先から直接支払われる場合よりも、調達額が減ることに気をつけてください。
2.手数料の決まり方を知る
手数料の相場は2社間契約と3社間契約で異なります。
2社間だと10~20%、3社間だと1~9%が相場です。
相場を超える手数料は、悪質業者の可能性があるので注意しましょう。
手数料には、主に以下の要因があります。
・売掛金の金額
・売掛先の信用度
・利用者の経営状況
・利用者の利用回数
・契約形態が2社間か3社間か
手数料の基準は以上のとおりですが、同じ基準でも業者によって範囲が違います。
たとえば2社間契約で15%の手数料を取る業者もあれば、10%の業者もいるのです。
手数料の一般的な基準を踏まえながら、なるべくコストの安いところを選びましょう。
3.掛け目の決まり方を知る
ファクタリングでの買取額は、掛け目の影響も受けます。
業者が掛け目を決めるのは、売掛先から支払い額を回収できず、貸し倒れが起きたときに備えるからです。
一般的に掛け目は、初回利用者だと低くなり、複数回利用すれば上がります。
また3社間ファクタリングの方が、掛け目が高い傾向です。
売掛先の信用力が高い場合も、掛け目が高くなるでしょう。
たとえば自治体や大手企業のように、売掛先の倒産リスクが低ければ、90%以上の掛け目が適用されるかもしれません。
ファクタリングで査定を受ける前に、売掛金の内容から掛け目を想定してください。
ファクタリングは一括査定を受けられる
ファクタリングでは事前に一括査定を受けられます。
特定のサイトにアクセスすれば、一括査定の依頼が可能です。
相見積もりにもつながるので、利用検討中の方は使ってみましょう。
一括査定を依頼できるサイトがある
ファクタリングの一括査定を頼めるサイトにアクセスしてみましょう。
必要事項を入力すれば、複数社への査定依頼を出せます。
一回の手続きで、各社の査定を受けられるので、手間がかかりません。
一括査定依頼の必要事項は、主に以下のとおりです。
・会社名
・代表者名
・会社住所
・会社電話番号
・携帯電話番号
・メールアドレス
・希望金額
サイトにより必要事項は違いますが、主に以上の項目が必須になります。
必要事項を記入するだけで、複数社から査定結果をもらえるのが、一括査定サイトの特徴です。
一括査定は相見積もりに役立つ
一括査定の利用で、相見積もりが簡単にできます。
気になるファクタリング業者のうち、複数が査定に名乗りを上げるかもしれません。
相見積もりの結果から、多くの資金調達が可能な依頼先を判別できます。
相見積もりのメリットは、適切な取引の可能性を上げられることです。
事前査定なしで依頼すると、不当に安く買い取られても、相場より低い金額だと気づきにくいでしょう。
しかし複数社からの査定で、買取額の相場がわかり、適正価格で売掛金を引き取ってもらえます。
不利な条件で契約しないためにも、ファクタリングでは相見積もりが欠かせません。
ファクタリングの一括査定のメリット2つ
一括査定を受ければ、簡単な手続きで最善の依頼先を見つけやすくなります。
ここでは2つのメリットを見ていきましょう。
1.一度に複数の業者へ依頼できる
2.買取額の高い業者にアクセスしやすくなる
1.一度に複数の業者へ依頼できる
ファクタリングの一括査定では、一度に複数の業者へ依頼できます。
業者ごとに、一回ずつ手続きをしなくてよいのが魅力です。
自社や代表者の個人情報、売掛金の内容に関する必要事項を一度だけ入力すれば、査定が始まります。
一回の手続きで、複数社が査定するので、結果の比較には手間がかかりません。
売掛金の内容次第で、高額買取ができる業者と、そうでない業者がいます。
一度手続きを済ませるだけで、そうした業者の違いがわかるのもポイントです。
一括査定をすれば、複数業者から査定結果を引き出せ、依頼先を検討しやすくなります。
2.買取額の高い業者にアクセスしやすくなる
一括査定の次のメリットは、買取額の高い業者へアクセスしやすくなることです。
短時間で相見積もりができるため、良質な業者を見分けやすいでしょう。
有利な査定結果を出した業者へ、即座に依頼を出せます。
一括査定を受ければ、市場における売掛金の適正評価もわかるでしょう。
加えてファクタリング業者によっては、一括査定の依頼を受けると、他社への競争心理が働くかもしれません。
以上から他社より良好な契約条件を示す業者もいるのです。
このような背景から、一括査定は有利な契約条件を見つけやすくなります。
ファクタリングの一括査定のデメリット2つ
ファクタリングの一括査定では、デメリットにも注意しなければなりません。
メリットとのバランスを考えながら、利用を検討してください。
ここでは次の2点のデメリットを解説します。
1.複数の業者への応対が必要
2.一部業者で買い取ってもらえない可能性
1.複数の業者への応対が必要
一括査定を出したあとは、複数の業者への応対が必要です。
申し込んでから翌日ぐらいまでは、査定に参加した複数のファクタリング業者から電話がかかってくるので、すべてに応対しなければなりません。
一部業者によっては、商談も必要になるため、日程の調整が必要になるでしょう。
複数業者への応対により、本業に集中できない方もいます。
本業に集中できないと、その時期に重要な仕事もこなせない可能性があるのです。
一括査定を受けるなら、応対に向けたスケジュール調整も考えてください。
2.一部業者で買い取ってもらえない可能性
ファクタリング業者によっては、査定を断られる可能性があります。
利用者の売掛金について、対応できない業者もいるのです。
以上から一括査定を出しても、対象の全社が査定するわけではありません。
たとえばファクタリング業者には、企業案件に特化していることがあります。
以上の場合、個人事業主の売掛金は買い取らないので、査定もしません。
一括査定を出しても、一部業者に断られる可能性に要注意です。
ファクタリングの一括査定から業者を決めるポイント4つ
ファクタリングの一括査定の結果を業者選びへ活かすにはコツがあります。
買取額だけでなく、サービス内容や自社の売掛金に応じて、適切な依頼先を決めてください。
ここでは4つのポイントを以下で紹介します。
1.買取額の高さで選ぶ
2.自社の事業規模で選ぶ
3.オンライン契約の有無で選ぶ
4.入金スピードの速さで選ぶ
1.買取額の高さで選ぶ
ファクタリングの査定結果を踏まえ、なるべく買取額の高い業者を選んでください。
掛け目が大きく、手数料の安い業者なら、多額の調達が可能です。
査定結果の比較検討をして、高額買取が可能な業者を選びましょう。
大きな買取額は、今後の資金計画に影響します。
以上から多額の調達が可能な依頼先を見極めてください。
2.自社の事業規模で選ぶ
自社の事業規模に応じて、適切な依頼先を決めましょう。
ファクタリング業者には個人事業者やフリーランスを受けつける場合もあれば、企業案件に特化したケースもあります。
たとえば企業案件がメインの業者だと、個人事業主の依頼は断るでしょう。
査定した業者の事業内容を調べておき、自社に合う依頼先を確かめてください。
3.オンライン契約の有無で選ぶ
オンライン契約があれば、利用者が申し込みやすくなります。
店舗への移動が不要で、手数料も安くなるでしょう。
手数料に関しては、オンラインにより業者側の事務作業が簡略化されるため、相場より安いことがあります。
以上からオンライン契約ができれば、利用者にとっても有利な条件になりやすいのです。
4.入金スピードの速さで選ぶ
最後のポイントは入金スピードの速さです。
ファクタリング業者によっては、申請日当日に入金することがあります。
利用者は早期の資金調達を受けると、必要な支払いをカバーしやすいでしょう。
すぐに資金が必要な場合は、入金の早い業者へ依頼してください。
ファクタリングの査定のまとめ
ファクタリングを行う前に、複数社から一括査定を受けましょう。
買取額の相場を踏まえたうえで、自社に合う依頼先を見つけられるからです。
相見積もりもしやすく、査定結果の比較検討から、理想の業者を見極められます。
査定結果を踏まえて、サービス内容の優れた業者を見つけましょう。
買取額だけでなく、入金スピードの速さやオンライン対応などで、利用しやすいことが大切です。
以上を踏まえて一括査定に臨み、理想の依頼先を検討してください。