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ファクタリングの貸借対照表への記帳方法とメリットについて解説!

ファクタリングで会社の経営状態がよくなるかわからないと悩んでいませんか。会社の経営状態を知るには貸借対照表を活用してください。

ファクタリングをすれば、貸借対照表を改善できます。健全な経営状態をアピールでき、企業価値を高められるでしょう。

今回は経営状態の改善を目指す方のため、貸借対照表に対するファクタリングの記帳方法とメリットを紹介します。これを読めば経営改善や企業価値の向上のヒントがわかるでしょう。

貸借対照表とは

貸借対照表とは会社の資産状況をまとめた資料です。会社内の資産をグループ分けして、資産のバランスチェックができます。ファクタリングを役立てるために、まずは貸借対照表のしくみを覚えておきましょう。

会社の資産状況をまとめた資料

貸借対照表とは会社の資産状況をまとめた資料で「バランスシート」とも呼びます。会社の資産構成を明確にして、経営状態を示すものです。

資産構成の明確化により、会社の問題点がわかります。在庫過剰や負債の多さなどの問題点がわかれば、正しい解決につながるでしょう。

貸借対照表の書き方は、資産を3つのグループに分けることです。一般的に左側を会社の資産、右側は負債と純資産を記します。

このようなカテゴライズで、会社の資産状況がわかるのです。常に資産状況を把握しておけば、経営面の課題がわかり、早期解決につなげられます。

会社の資産状況を知るには、貸借対照表が重要です。ここから全資産だけでなく、経営面の課題もわかります。

会社内の資産をグループ分け

貸借対照表では、会社内の資産をグループ分けします。一般的には左側に資産、右の上側に負債、右の下側に純資産を記す形です。

資産は流動資産と固定資産に分かれます。流動資産は、1年以内の現金化が想定されるものです。

たとえば売掛金は支払期日が取引から数ヶ月後になり、ファクタリングにより即日換金も可能です。そのため流動資産に当てはまります。

一方固定資産は1年以上必要な資産を指しており、機械設備や不動産、権利関係などが代表例です。

右側の負債も流動負債と固定負債に分かれ、このうち流動負債は支払期限が1年以内のものを指します。一方固定負債は、支払期限まで1年以上あるものです。

最後に純資産は会社の累積利益を示し、自己資本金とも呼ばれます。企業が返済義務を負わない資産なので、会社内の資産から負債を差し引いて記す形です。

貸借対照表では会社内の資産だけでなく、負債とそうでないものを分け、経営状況を正確に示さなければなりません。

資産のバランスチェックが可能

貸借対照表を用いれば、資産のバランスチェックが可能です。流動資産や固定資産、負債などへのカテゴライズにより、会社の財務状況を正確に把握できます。そこから資産バランスを確かめられるのです。

バランスチェックによって経営上の問題がわかるでしょう。

たとえば会社の支払能力を知るには、流動比率を計算してください。「流動資産÷流動負債×100」で割り出し、120%以上なら一定の支払能力があるとわかり、200%以上なら健全とされます。

流動比率のようにカテゴライズされた資産を計算していけば、会社のステータスの把握が可能です。

会社の経営状態を分析するなら、資産のバランスチェックが欠かせません。

貸借対照表に対するファクタリングの記帳方法

貸借対照表では、ファクタリングの記帳方法が決まっています。利用した場合、調達資金は普通預金として計上してください。一方手数料は売却損としてカウントしましょう。

ファクタリングは借金ではないので、負債として数える必要はありません。ファクタリングの記帳方法について、以下で詳しく解説します。

ファクタリングの調達額は普通預金として計上

ファクタリングによる調達額は、普通預金として計上しましょう。資金調達の一手段なので、入手したぶんは企業の利益になります。

ファクタリングに成功したら、その結果を貸借対照表に記録しましょう。記録によって、資産状況の変化がわかります。

たとえば手数料10%の業者に、200万円の売掛金を譲渡した場合です。手数料を差し引かれる形で、180万円が入金されます。

入金後、貸借対照表の左側にある資産のうち、200万円の売掛金が180万円の現金預金に変わるしくみです。同時に右側でも、純資産180万円が加わります。

ファクタリングは売掛金の売却なので、売却で得た資金は普通預金として加算してください。

手数料は売却損として計上

ファクタリングでは手数料がかかります。貸借対照表で手数料は、売却損として計上してください。売掛金の取引において、手数料はコストの一種なので、企業の経費として計上できます。

たとえばファクタリングの依頼先が、10%の手数料を求めた場合です。200万円の売掛金を売るとき、20万円の手数料を払わなければいけません。

実際は取引成立後、業者からの入金時に手数料が差し引かれます。差し引かれた分は売却損として、貸借対照表の左側に記録してください。

ファクタリングでは売掛金の売却による手取りだけでなく、手数料のようなコストも経費として記帳しましょう。

負債としてカウントされない

ファクタリングは借金ではないので、負債にカウントされません。そのため貸借対照表の右側のうち、負債の部は変わらないままです。

ファクタリングは売掛金を担保に出すのではなく、売却します。その時点で取引成立となり、返済義務も生じません。そのため貸借対照表の負債の部に対し、ファクタリングは影響を与えないのです。

負債の部に影響が及ぶのは、ローンを組んだ場合です。たとえばビジネスローンで200万円の資金調達をすれば、普通預金だけでなく借入金も200万円加算されます。さらに返済時は、元本と同時に利息も払わなければなりません。

借入金を入手すれば、返済を要するお金もそれだけ増えるのです。

しかしファクタリングはローンではないので、負債額の増加にはつながりません。貸借対照表のうち、資産の部と純資産の部だけが影響を受けます。

ファクタリングの貸借対照表に対するメリット4つ

貸借対照表に対するファクタリングのメリットを、4つ紹介します。オフバランス化や資産状況の健全化、企業価値の向上、現金比率の上昇です。それぞれのメリットを、以下で見ていきましょう。

オフバランス化が可能

ファクタリングを使えば、貸借対照表のオフバランス化ができます。オフバランスとは貸借対照表に示されない取引です。

ファクタリングでは負債が記録されないため、オフバランスにあたります。貸借対照表への記帳事項が少なくなり、企業内資産を把握しやすいでしょう。

たとえばビジネスローンを組んだら、資産額だけでなく負債の増加も記帳しなければなりません。貸借対照表の情報が多くなるため、オフバランス化か難しくなります。

しかしファクタリングは売掛金を売却するだけで、負債は増えません。そのため貸借対照表のスリム化につながるでしょう。

資産状況を健全にできる

ファクタリングの活用で、資産状況を健全にできます。売掛金の売却による調達額は、負債にならないため、貸借対照表のスリム化が可能です。貸借対照表の情報が増えなければ、資産状況を把握しやすいといえます。

ビジネスシーンでは、貸借対照表のスリム化が理想とされるため、ファクタリングは資産状況の健全化としておすすめです。

たとえば取引先によっては、企業の貸借対照表をチェックします。負債や債務などにより貸借対照表が膨れ上がっていると、経営状態がよくないと判断し、取引を断るかもしれません。

しかしローンではなくファクタリングで資金調達すれば、負債を増やさずに済みます。貸借対照表のスリム化で、経営の健全化が可能です。

企業価値を高められる

ファクタリングをうまく活用すれば、企業価値を高められます。貸借対照表のスリム化によって、ROA(総資産利益率)が上がれば、信用度も向上するでしょう。

ROAは当期純利益÷総資産×100で割り出せ、数値が多いほど企業の健全性が高いといえます。ローンに頼らない資金調達で、ROAを高められるでしょう。

たとえば銀行から融資を受けるときも、貸借対照表がスリムだと好印象です。負債に頼らず、ファクタリングで資金調達できれば、貸借対照表をシンプルにできます。

金融機関や取引先から信用されるためにも、ファクタリングによる資金調達を検討しましょう。

現金比率を上げられる

ファクタリングの活用により、現金比率を上げられます。負債を負わないで、手元の現金を増やせるからです。売掛金の売却で得た資金は、普通預金として貸借対照表にカウントされます。

現金比率が高ければ、会社の資産に余裕がある状態です。たとえば銀行から融資を受けたり、BtoBの取引をしたりするときも、支払能力を評価されやすいといえます。

ファクタリングの有効活用ができれば、現金比率の向上により支払能力を確保できるのです。

ファクタリングの貸借対照表への影響のまとめ

ファクタリングをすれば、貸借対照表にも好影響です。ローンと違って負債が増えないため、オフバランス化で資産状況を健全化できます。企業の価値を上げられるため、金融機関や取引先から信用されやすいでしょう。

ファクタリングでは売掛金による早期の資金調達が可能です。資金調達を通して貸借対照表を改善できれば、業績向上を目指せるでしょう。