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面談なしでファクタリングは利用できる!?面談なしのファクタリングを利用するメリット・デメリットを紹介

ファクタリングの申し込み、審査、契約などの手続きは、担当者と直接面談してやり取りするのが一般的でした。

しかし、コロナ禍以降、各業界でオンライン手続きが可能なサービスが増えるようになり、ファクタリング事業者でも面談なし、オンラインのみで利用できるところが増えています。

資金繰りで悩んでいる経営者の中には、面談なしで利用可能なファクタリングに興味があるという方がいらっしゃいます。

そこで、この記事では以下の点について取り上げます。

 ファクタリングで面談があるシーン
 面談なしのファクタリングサービス
 面談なしのファクタリングを利用するメリット
 面談なしのファクタリングを利用する際の注意点

面談なしで申し込みできるファクタリングサービスを探しているという方はこの記事を参考にしてください。

ファクタリング事業者との面談がある4つのシーン

申し込み企業がファクタリング事業者の担当者と面談する必要があるシーンの代表的な例としては4つがあります。

 ファクタリングの仕組みや申し込み方法について質問がある
 審査
 審査結果や契約条件を説明する
 契約

それぞれのケースについてなぜ面談が必要かを説明します。

ファクタリングの仕組みや申し込み方法について質問がある

申し込み企業から質問や相談がある場合、ファクタリング事業者は面談の機会を設けることがあります。

たとえば、利用者がサービス内容や申し込みの手順、ファクタリングでの調達可能額、資金繰りを改善する方法などについて質問がある場合、その質問に答えるため面談するというケースです。

面談の際には、申し込みに必要な書類の説明や審査結果通知までの期間、審査通過後から契約、入金までの流れなどの説明を受けることができます。

審査

審査に必要なヒアリングのためのファクタリング事業者が申し込み企業との面談を設ける場合があります。

提出書類から売掛先や売掛債権の存在、売掛金の金額、入金期日などは確認可能です。したがって、書類だけでは判断できない部分について確認するために面談がおこなわれます。

審査に伴う面談で質問される内容は、一般的に以下の通りです。

 自社の事業について
 売掛先の事業や自社との取引内容について
 自社がファクタリングで資金調達を希望する理由
 売掛先がファクタリング利用について承諾するかどうか(3社間方式のみ)

審査結果の通知や契約条件の説明

ファクタリング事業者は審査結果の通知や契約条件を説明するために面談の機会を設けるケースがあります。

審査に通過した場合、ファクタリング事業者は、申し込み企業に買取金額・手数料・売掛金回収方法・入金日・契約方法などについて説明します。

申し込み企業はファクタリング事業者の提示する買取金額や手数料についての説明をよく聞き、その内容に納得できたなら契約してください。

契約

ファクタリング事業所が書面での契約を利用している場合、担当者と面談し契約書を作成するケースがあります。

面談ありの書面契約の場合、以下の点に注意してください。

 契約についての面談では契約書に記載されている買取可能額や手数料を含めすべての項目をきちんと確認する
 契約書は2通作成し、ファクタリング事業者と申し込み企業のそれぞれが契約書を1通ずつ保管する
 契約書が1通だけの場合、もう1通の作成を依頼する、もしくは作成済みの契約書のコピーをもらう

面談しながらの契約であっても、契約書はきちんと読み、口頭での説明と契約書の内容に食い違いがないかどうかを確認してください。

ファクタリング事業者によっては印紙代のコスト削減のため契約書の作成は1通だけというケースがありますが、そうした場合、将来のトラブル回避のため同じ内容の控えをきちんともらうのが賢明です。

面談なしのファクタリングサービス

担当者との面談に時間を割くことが難しい、感染症対策などの理由で出来るだけ直接的なやり取りは控えたいという場合、オンラインですべての手続きを済ませることができるファクタリング事業者を選んでください。

コロナ禍以降、直接的なやり取りをできるだけ削減する非対面型サービスが増加しており、ファクタリング業界も例外ではありません。

面談なしのファクタリングは、クラウドファクタリングやオンラインファクタリングと呼ばれています。

面談なしのクラウドファクタリングでは次のプロセスがオンラインのみで完結できます。

 申し込み
 必要書類の提出
 審査
 審査結果の通知
 買取額や手数料、入金日、契約方法などの説明
 契約
 入金

クラウドファクタリングは、ファクタリング事業者の公式サイトの申し込みフォームもしくはアプリから本人確認書類などの書類をアップロードして提出します。

クラウドファクタリングでは審査にAIを採用しているところがたくさんあります。AI審査は面談を伴う人がおこなう審査よりも審査にかかる時間が短く結果がすぐに通知されるのが特徴です。

審査結果は、申し込みの際に登録したメールアドレス宛に通知されます。

クラウドファクタリングの契約は電子契約を採用しています。したがって、面談で契約書の内容について説明を受ける、面談の日時や場所を調整するといった作業は必要ありません。

クラウドファクタリングは面談なしで手続きを進めることができます。申し込み方法や提出書類などの情報が欲しいという場合、公式サイトにそうした情報が掲載されていますので、そこから情報を入手してください。

面談なしのファクタリングを利用するメリット

面談なしで利用できるクラウドファクタリングのメリットは以下の通りです。

 最短即日で資金調達可能
 時間と場所を選ばずに資金調達可能
 手数料の設定が低い
 申し込み企業側のコスト削減が可能
 フリーランスや副業の方でも利用可能
 強引な勧誘を受ける心配がない

最短即日で資金調達可能

面談なしのファクタリングは、即日審査、即日入金に対応しているところがたくさんあるので、最短で申し込んだその日に資金調達可能です。

「今日明日中にお金を用意しなければならない」という場合、面談あり事業者よりも、面談なしの事業者を選べば、即日もしくは翌日の資金調達が可能です。

時間と場所を選ばずに資金調達可能

面談なしのファクタリングは、インターネット接続環境とパソコンやタブレット、スマホさえあれば時間と場所を選ばずに申し込みが可能です。

オンラインですべての手続きが完了できるので、わざわざファクタリング事業者のオフィスを訪問する、自社のオフィスでファクタリング事業者の担当者と面談するといった必要はありません。

中小企業の経営者や個人事業主の多くは本業と経営の仕事両方に携わっています。多忙な経営者にとって面談なしのファクタリングは時間と手間がかからない便利なサービスといえるでしょう。

手数料の設定が低い

面談なしのファクタリングは、通常の対面型のファクタリングより手数料が低く設定されているという点がメリットです。

クラウドファクタリングは、拠点を構えてビジネスをおこなう必要がないので人件費、オフィスの賃料や維持費などのコスト削減ができます。

オンライン対応のファクタリング事業者は、コスト削減で浮いたお金を、手数料を低く設定するという形で利用者に還元できるわけです。

通常、面談なしのクラウドファクタリングは2社間方式で契約します。

2社間方式は売掛先が取引や契約に関係しません。したがって、ファクタリング事業者は売掛金回収不能のリスクについて3社間方式よりも判断が難しく、その分のリスクを3社間方式よりも手数料を高く設定するという形で負担します。

こうした理由から、面談ありのファクタリングで2社間方式の場合、手数料の相場は買取金額の10%程度です。

一方、クラウドファクタリングは、人件費や維持費などのコストカットができるので、手数料を通常の10%程度から数%まで低くできます。

申し込み企業側のコスト削減が可能

面談なしのファクタリングは、交通費や収入印紙代のコストカットができる点がメリットです。

一方、面談ありのファクタリングでは、申し込みや契約のためにファクタリング事業者の窓口を訪問する、もしくは担当者に会社のオフィスに来てもらう必要があり、それには交通費などの別途費用がかかります。

契約は紙ベースの書面による契約なので収入印紙を貼る必要があり、そのための印紙代が必要です。

クラウドファクタリングは、すべての工程をオンラインで完結できるので、交通費や印紙代といったコストがかかりません。

フリーランスや副業の方でも利用可能

面談なしのクラウドファクタリングの中には企業だけでなくフリーランスの方、会社員の副業として仕事をしている方でも利用できるものがあります。

たとえば、あるクラウドファクタリングでは、個人事業主として税務署に「開業届」を提出済みであれば利用可能です。

さらに、会社員が副業として仕事をしているケースでは、税務署に「開業届」を提出し4ヶ月以上の入出金実績があれば申し込み可能としているファクタリング事業者があります。

フリーランスや副業をされている方で資金繰りの悩みがあるなら、面談不要ですぐに利用可能なファクタリングの利用を検討してください。

強引な勧誘を受ける心配がない

面談なしのファクタリングの別のメリットは、強引な勧誘を受ける機会がないという点です。

ファクタリング事業者との面談があれば、面談の場で「別の売掛債権があればそちらも買取させてください」と勧誘されるケースがあります。

一方、クラウドファクタリングは、すべてのプロセスがオンライン上で完結するので、直接担当者とやり取りする機会がないので勧誘を受ける機会がほぼありません。

勧誘を断るのが難しいという方は、面談なしのクラウドファクタリングがおすすめです。

面談なしのファクタリングを利用する際の注意点

面談なしのファクタリングを利用する際の注意点は以下の通りです。

 オンラインで書類を提出する
 AI審査には融通性がない
 売掛金回収の責任がある

これらの注意点について内容を詳しく説明します。

オンラインで書類を提出する

面談なしのクラウドファクタリングは、審査に必要な書類を申し込みフォームやアプリからオンラインで提出します。

したがって、書類をスキャナーで読み込んでパソコンに取り込み書類をアップロードする、もしくはスマホのカメラで書類を撮影しアップロードする作業が必要です。

こうした作業に不慣れであれば、クラウドファクタリングの申し込みは難しいと感じるでしょう。

さらに、指定されたファイル形式(PDF/Excel/PNG/JPEG など)で書類をアップロードするため、パソコンに専用のアプリやソフトをインストールが必要というケースがあります。そうしたケースでは追加の費用とインストールの作業が必要です。

AI審査には融通性がない

面談なしのクラウドファクタリングでは審査にAIを採用しているところがあります。

AIの審査の特徴は、回答に迷いがなく審査結果がすぐに分かるという点です。その一方で融通が利かないというのが弱点になります。

対面による審査であれば、ヒアリングをおこなった上で人情的な判断や臨機応変な対応をする場合がありますが、AI審査にはそれがありません。

買取可能額や手数料といった条件面で交渉したいという希望があれば、面談なしのファクタリング事業者より、面談の機会があるファクタリング事業者を選ぶことをおすすめします。

売掛金回収の責任がある

面談なしのファクタリングを利用する際には、売掛金回収の責任が生じる点に注意してください。

面談不要で利用可能なクラウドファクタリングは基本2社間方式で契約します。

2社間方式のファクタリングでは、ファクタリング事業者が売掛金を売掛先から回収することはありません。

回収委託契約を申し込み企業とファクタリング事業者の間で締結し、申し込み企業がファクタリング事業者から委託されるという形で売掛金を回収します

したがって、申し込み企業が回収した売掛金をファクタリング事業者に渡す義務を怠ったなら、「回収委託契約違反」となり、損害賠償請求される、遅延損害金が発生するという問題が起こります。

面談なしのファクタリングを利用すれば、売掛金回収の責任があることを覚えておいてください。

面談なしのファクタリングについてのまとめ

この記事では、ファクタリングで面談があるシーン、面談なしで利用できるファクタリングサービス、面談なしで利用できるファクタリングのメリットや注意点を紹介しました。

ファクタリングの申し込みや審査、契約は直接担当者と面談しやり取りするのが基本というイメージがあります。

しかし、非対面型サービスの増加に伴い、ファクタリング事業者の中にも面談なしでサービスを提供するところが増えてきました。

面談のために時間や費用をかけたくない、時間や場所を選ばずに資金調達がしたい、なるべく早く資金調達したいという経営者の方は、資金調達方法として面談なしで利用できるクラウドファクタリングをぜひご利用ください。