ファクタリング情報

ファクタリング会社の選び方は何を基準にすればいい?注意点も解説

「ファクタリングを利用したいけど、業者の数が多すぎる。選び方を知りたい」
「みんないいことばかり書いてあるけど、本当に信用していいのかな」

ファクタリングを利用した資金調達を考えるとき、インターネットで検索をすると多くのファクタリング会社がヒットします。ファクタリングになじみがない経営者の方は、選び方を考える際に何を基準とすればよいのかわからないこともあるでしょう。

ファクタリング会社の中には悪質な業者もあるため、選び方を考えずに安易に選んでしまうと後悔することになりかねません。

そこで本記事では、ファクタリング会社の選び方に迷いや不安がある経営者の方のために、優良かつ最適なファクタリング会社の選び方や、悪質業者を避けるために知っておきたいポイントについて解説します。選び方に悩んでいる方は、ぜひとも参考にしてみてください。

ファクタリング会社が増えている背景

ファクタリングはイギリスやアメリカなどではもともと一般的な資金調達の方法でしたが、日本に入ってきたのは1970年代です。日本では手形取引がメインだったこともあり広く認知はされませんでした。

しかしバブル崩壊後、手形取引が減少したことやインターネットの発展、登記手続きが簡略化されたことなどを背景にファクタリングが注目されるようになり、需要が高まっていきます。

ファクタリングは融資ではないため、利息制限法や貸金業法といった法律の制限を受けません。そのため新規に参入しやすい状況であることもファクタリング会社の増加を後押ししています。

ファクタリング会社の選び方

ファクタリング会社の数が近年増加する中、利用するならどの会社が良いのか選び方の基準が知りたい、という方は多いのではないでしょうか。各社のサービスそれぞれに特色があります。自社が優先するものが何なのかを明らかにし、最適なファクタリング会社の選び方を押さえましょう。

手数料による選び方

一つめは手数料を基準にする選び方です。ファクタリングは融資とは異なるため金利はかかりませんが、利用には手数料がかかります。手数料は売掛債権の金額に対する所定の割合分となっており、売掛債権の額面から手数料が引かれた分が利用者の手元に入ります。

手数料はファクタリング会社によって幅があるため、複数の会社の手数料を調べることをおすすめします。
また、ホームページには各社目安となる手数料の割合が載っていますが、実際の金額は債権金額などにより変わります。見積もりを取り正確な手数料を確認しましょう。

注意したいのは、一見手数料が安く設定されていてもほかの部分で費用を取る会社です。手数料が高すぎるのも問題がありますが、安すぎる会社も選ばないようにするのが無難でしょう。

手数料はファクタリングの種類によっても変わります。ファクタリングには「2社間ファクタリング」と「3社間ファクタリング」があります。

2社間ファクタリングは、利用者とファクタリング会社間の取引で、売掛先に知られることなくファクタリングでき、売掛債権が現金化されるまでの時間が短いのが特徴です。

3社間ファクタリングは、利用者とファクタリング会社、売掛先の3社間で行われるファクタリングです。売掛金は売掛先からファクタリング会社へ振り込まれるため、利用者は回収の手間がかかりません。2社間取引と比較して現金化まで時間がかかること、売掛先に資金繰りに困っているという印象を与える可能性がある点がデメリットです。

2社間ファクタリングでは、売掛先の倒産などによってファクタリング会社が売掛金を回収できない可能性があります。そのため、手数料率は通常3社間ファクタリングに比べ高めに設定されています。

手数料が高くなると、得られるはずだった利益が減ることになります。2社間ファクタリングを考える場合は、手数料の安さを基準に業者を選択するのも一つの手でしょう。

買取限度額による選び方

買取限度額も、選び方のひとつの基準です。売掛金の買取限度額はそれぞれのファクタリング会社によって変わります。最低数万円からOKという会社もあれば、最低でも100万円からと少額の買取には対応していない会社もあります。ファクタリング会社それぞれについて買取金額の上限および下限を調べておくことが必要です。

上限金額も1,000万円までの会社や1億円以上可能な会社もあり、いくらまで希望するのかに合わせファクタリング会社を選びましょう。たとえば大型の機械を導入する場合は、数億円まで対応できるファクタリング会社を選ぶことになります。

入金までのスピードによる選び方

スピード感も選び方の基準です。ファクタリングを利用するのはできる限り早く現金化したい状況であると考えられます。即日買取を売り文句にしている業者もありますが、実際にどれくらい時間がかかるか確認するにはファクタリング会社に問い合わせるか、口コミなどで利用した人の声を調べてみる必要があります。

売掛先の承諾が不要な2社間ファクタリングであれば最短で即日現金化が可能です。はじめて利用する場合、即日対応できない会社もあります。

ファクタリングに必要な書類が揃っているかなどにより変動しますが、現金化までにかかる時間は通常2社間ファクタリングは即日から1週間程度、3社間は1~2週間ほどです。

申し込み手続きがオンラインで完結する会社は、対面型の場合と比較してファクタリング会社に行く時間や費用がかからず、現金化までのスピードも早い傾向にあります。スピードを重視するなら審査や申し込み方法をチェックしておきましょう。

償還請求権の有無による選び方

償還請求権の有無も選び方の基準となります。「償還請求権(リコース)」とは、2社間ファクタリングにおいて売掛債権が倒産や廃業などの理由により回収できなくなった場合、ファクタリング会社が利用者に対して代金を請求できる権利のことです。償還請求権がある契約では売掛先の代わりに利用者が代金を支払う必要があります。

償還請求権がある場合、ファクタリング会社はリスクが低くなるため手数料が安くなります。償還請求権がない場合は手数料が高くなります。

償還請求権をありにしている会社は悪質な会社の可能性があります。ファクタリングを申し込むなら償還請求権がない(ノンリコース)サービスを選びましょう。

信頼性の有無による選び方

信頼性の有無による選び方も、押さえておきましょう。ファクタリング会社が闇金のような悪質業者である場合、事務所や固定電話がないことがあります。ファクタリング会社を選ぶときには会社の住所や電話番号、代表者の名前などを確認し信頼できる会社なのか判断しましょう。

ファクタリングで取引する金額は小さなものではないので、優良なファクタリング会社に依頼することが大切です。早くお金がほしい、資金繰りをなんとかしたいという気持ちになるのはわかりますが、そういう時にこそ冷静になり一人で判断せず第三者の意見を聞いてみることをおすすめします。

また、契約書の内容は十分に確認しましょう。優良なファクタリング会社であれば担当者のていねいな説明があるはずです。取引に対する疑問がなくなるまで契約してはいけません。

はっきりした説明がない、契約書がないといった取引は論外です。担当者に言われるがまま印を押すようなことはないようにしてください。無理に押印を促すようなファクタリング会社は断りましょう。

またファクタリング会社は設立してから日が浅い会社よりもある程度実績がある会社を選ぶことをおすすめします。万が一トラブルが起きた時の対応に不安があるためです。

ネット通販を利用する際に多くの人がレビューや口コミなどを参考にしますが、ファクタリング会社についても同様です。一般的なローンのような口コミの数は集められない可能性がありますが、利用者が多いファクタリング会社は口コミでも評価は高いことがほとんどです。過去に利用したことがある企業や個人事業主の声を参考にして取引実績が豊富な会社を選びましょう。

ファクタリング会社の中には常識では考えられないほど高い手数料を取る悪質な業者がまぎれこんでいます。悪質な業者を選ぶと、のちに思いもよらない大きなトラブルになる可能性もあります。

ファクタリング会社を選ぶには手数料の安さや現金化のスピードも大切ですが、信頼できる会社を選ぶことも大切です。基準の一つとして、大企業のグループ会社や銀行系の会社であれば信頼できると考えてよいでしょう。

債権譲渡登記の必要性による選び方

債権譲渡登記が必要かどうかも選び方のポイントです。債権譲渡登記とは、債権を譲渡したことを登記することです。売掛債権は現金や不動産のように現物ではないことから権利を誰が持っているのかが分かりにくいものです。

債権譲渡登記を利用すると債権者が明確になるためトラブルを避けられ、安心して取引できます。債権譲渡登記には、ファクタリング会社にとっては請求書または発注書の二重譲渡(複数の相手に同一の債権を譲渡すること)を避けられ、利用者には手数料が安くなることがあるというメリットがあります。

ただし、債権譲渡登記には税金や司法書士への報酬など費用がかかることを理解しておきましょう。また個人事業主は債権譲渡登記ができません。ファクタリング会社によっては登記が必須の会社があり、その場合個人事業主では利用できないため注意が必要です。

債権譲渡登記をすると債権を譲渡した手続きが公開されるため、ファクタリングすることを売掛先に知られたくない場合は債権譲渡登記が不要な会社を選びます。

ファクタリング会社の選び方を失敗しないためには

ここでは、優良かつ最適なファクタリング会社の選び方について必要なことを解説します。

相見積もりを取る

ファクタリングは手数料が高いことがデメリットです。資金繰りを改善するためにファクタリングを利用したにもかかわらず、手数料の負担が大きく十分な資金調達ができない可能性があります。手数料を抑えるためには1社だけではなく複数の会社に申し込みをして見積もりをとることが大切です。

現時点でファクタリングの手数料を制限する法律はありません。ファクタリング会社は自由に手数料を設定できるため、手数料には開きがあります。契約後に違う会社にすればよかったと後悔しないように、複数の会社に見積もりを取って手数料を比較しましょう。

実績があるファクタリング会社を選ぶ

ファクタリングを資金繰りに利用する企業が増加し、新しいファクタリング会社が増えるなかで質が低いファクタリング会社もあります。

新しいから質が低い、危険であるということではありませんが、多くの取引実績がある、歴史がある会社のほうが安全性は高いといえます。ファクタリング会社には手数料や実績、便利さとともに安全性の高さも必要です。

手数料とそれ以外の条件で選ぶ

ファクタリング会社によって得意な分野があります。たとえば建設会社の売掛債権であれば建設専門のファクタリング会社を選びます。ほかにも個人事業主向けの2社間ファクタリングを得意としている会社や、診療報酬や介護報酬などを専門に扱うファクタリング会社もあります。売掛債権に合わせてファクタリング会社を選びましょう。

複数のファクタリング会社に申し込んで手数料を比較するのは有効な手段です。しかし、単に手数料が安ければいいということではありません。

手数料が高くても入金までのスピードが速く即日というところもあります。また手数料が安くても債権譲渡登記が必要な場合、追加の費用が必要でさらに現金化までの時間が長くなります。Web上の手続きだけで完了できないファクタリング会社を利用する場合、契約するために何度もファクタリング会社へ足を運ばなくてはならなくなります。

また、手数料は安く設定されていても必要のない費用の請求をされるといったケースもあります。ファクタリングを利用する上で手数料は重要な要素ですが、手数料以外に必要な費用など全体的なバランスを考えて総合的に判断し、申込先を決めることも失敗を避けるためには必要です。

悪質な業者に注意する

悪質なファクタリング会社には、償還請求権があるファクタリングを提供している、ホームページがない、法人用口座がない、会社の固定電話番号がなく個人の携帯のみ、手数料が高すぎるあるいは安すぎる、架空の住所である、担当者と面談ができない、契約書がないといった特徴があります。

この中で一つでも該当していると悪質なファクタリング会社の可能性が高いといえます。悪質なファクタリング会社と取引しないよう、対応などに少しでも不安があれば利用していいのかを冷静に考えましょう。

ファクタリング業者の選び方についてのまとめ

ファクタリング会社は近年ニーズの高まりにともない増加しており、ファクタリング会社の選び方を知りたい方も増えています。選び方の基準には手数料の安さ、買取限度額、入金までのスピードなどがあり、どれを優先させるのかをよく考えて自社に適したファクタリング会社を見つけましょう。

ファクタリング会社選びの失敗を避けるには、相見積もりを取って比較する、実績がある会社を選ぶ、手数料とその他の条件のバランスを考える、悪質な業者に注意するといった選び方のポイントを押さえる必要があります。優良なファクタリング会社の選び方を知り経営に活かしましょう。