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ファクタリングと売掛保証の違いは?ファクタリングがおすすめの理由も解説

ファクタリングと売掛保証について、違いがわからず悩んでいませんか。
短時間で資金調達するならファクタリングがおすすめです。
一方で売掛保証は、取引先が期限内に売掛金を支払えなかったとき、利用者が受けた損失の一部を保証会社に支払ってもらうサービスです。
ファクタリングと共通項もありますが、サービスの内容が違う点に注意してください。
今回は売掛保証との共通点や違いを踏まえ、ファクタリングがおすすめであることを解説します。

売掛保証とは?

売掛保証は、取引先の倒産や支払い遅延への対策として使われます。
サービスの内容から「保証型ファクタリング」とも呼ばれる一方、売掛金の買取型のファクタリングとは違う仕組みです。
売掛保証の定義について、以下を見ていきましょう。

売掛金の回収失敗で保証会社から損失分を支払ってもらえる

売掛保証は、売掛金の回収失敗に備えるためのサービスです。
利用者は保証会社に対し、売掛金の保証を依頼します。
売掛金について審査に通過できれば、保証契約が締結され、利用者が保証料を支払うのです。
利用者が取引先から資金回収できなかったとき、保証金を受け取れます。
未払い分の全額を支払ってもらうのは難しいのですが、損失をある程度カバーできます。
売掛保証は大手金融機関が運営しているケースもあり、貸し倒れリスクへの対策として、積極的に利用する事業者もいるのです。

保証型ファクタリングとも呼ばれる

売掛保証は「保証型ファクタリング」とも呼ばれています。
多くの人がイメージするファクタリングでは、利用者が売掛金を業者に買い取ってもらい、代価を受け取ります。
一方で保証型のサービスは、売掛金を出した取引先の債務不履行に備えるのが目的です。
業者によっては売掛保証を「保証型ファクタリング」という名前で提供していますが、それは本来のファクタリングと異なります。
利用者が売掛金を申し込む点は同じですが、売掛保証は売掛金の取引先が債務不履行をしたときに、利用者の支払った保証額に応じて未払い金の一部を受け取れるサービスです。
同じ「ファクタリング」の名前のあるサービスでも、内容が違う点に注意してください。

ファクタリングと売掛保証の共通点4つ

ファクタリングと売掛保証には、さまざまな共通点があります。
取引先の債務不履行や、信用力のチェックなどに備えられる点などが似ているのです。
ここでは以下の4つの共通点について、詳しく解説します。

1.貸し倒れリスクへの対策
2.与信調査に利用できる
3.取引先に知られないで利用できることも
4.売掛金の取引先の信用力が審査で重要

1.貸し倒れリスクへの対策

ファクタリングと売掛保証は、ともに貸し倒れリスクへの対策として活用されます。
貸し倒れとは取引先の倒産や、連絡の断絶などにより、債権を回収できなくなる状態です。
売掛金も債権の一種なので、支払いの約束を取引先に破られ、多額の損失を受ける事業者がいます。
ファクタリングを利用すれば、取引先に売掛金を譲渡できます。
さらに人気業者の多くはノンリコース契約として、償還請求権なしで売掛金を買い取るのです。
このため取引先が債務不履行に陥っても、損失の責任は利用者ではなく業者が負います。一方で売掛保証は、売掛金が回収できないとき、保証会社から相当額を支払ってもらえます。
売掛金の全額を保証してもらえるとは限りませんが、貸し倒れ対策に使える点はファクタリングと似ているのです。

2.与信調査に利用できる

ファクタリングと売掛保証は、ともに与信調査の手段として使われます。
与信調査とは取引先に対し、支払い能力があるかチェックすることです。
支払い能力が疑われる取引先は、売掛金の支払い期限を守らない可能性があります。
例えばファクタリングでは売掛金の審査に通過でき、期限までに取引先が約束された支払いを済ませれば、支払い能力があると評価できます。
売掛保証でも売掛金について取引先が支払い期限を守れば、保証会社から未払い分をカバーしてもらう必要がありません。
このように取引先の信頼性を評価できるため、ファクタリングや売掛保証を利用する事業者がいます。

3.取引先に知られないで利用できることも

取引先に知られないで利用できる点も、ファクタリングと売掛保証の類似点です。
ファクタリングには2社間契約があり、利用者と業者だけの合意で締結できます。
売掛金の売却を取引先は知らず、そのまま利用者に本来の売掛金を支払います。
売掛金の所有者は業者に代わっているため、利用者は取引先からの支払いを業者へ渡さなければいけません。
以上で取引先に知られず、ファクタリングの手続きを完了させられます。
また売掛保証でも、業者による取引先への連絡は行いません。
そのため利用者は取引先に知られない形で、未払いによる損害への対策や、与信調査などができます。

4.売掛金の取引先の信用力が審査で重要

ファクタリングも売掛保証も、審査では取引先の信用力が重要視されます。
例えばファクタリングでは売掛金の取引後、業者が取引先から資金を回収しなければなりません。
しかし取引先の信用力が乏しいと、支払い期限を守らない可能性があります。
支払い期限を破られると、売掛金の新たな所有者である業者が損失を受けるため、信用力のない取引先の売掛金は審査で落とすことがあるのです。
一方で売掛保証も、売掛金の取引先の信用力が不十分だと、審査落ちの可能性があります。
保証会社の資金も有限なので、信用できない取引先の債務不履行をカバーできるとは限りません。
特に支払い期限を過ぎたあとの不良債権は、ファクタリング同様に受けつけてもらえないので注意しましょう。

ファクタリングと売掛保証の違い4つ

ファクタリングと与信調査は似ているとされますが、サービス内容の様々な部分が違います。
ここでは4つの違いを以下で紹介するので、サービスを選ぶときの参考にしてください。

1.依頼時のコストが違う
2.ファクタリングと売掛保証では受け取れる金額が違う
3.売掛保証で申し込んだ売掛金は業者に渡さない
4.入金スピードはファクタリングの方が速い

1.依頼時のコストが違う

ファクタリングと売掛保証では、依頼する相手とコストのかかり方が違います。
ファクタリングでは業者への依頼後、売掛金に応じて手数料を支払う仕組みです。
手数料は売掛金から差し引かれ、その割合は業者が定めています。
一方で売掛保証のコストは保証料と呼ばれ、金額も売掛金の内容で変わります。
例えば信用力の高い売掛先なら保証料も安くなる一方、信用力に乏しいとコストも高くなるのです。
以上から利用者はコストを抑える場合、なるべく信頼できる売掛金を申し込まなければなりません。
売掛保証は「保証型ファクタリング」と呼ばれますが、売掛金を売却するタイプとはコストの仕組みが違います。

2.受け取れる金額が違う

次の違いはサービスによって、受け取れる金額が違う点です。
ファクタリングの場合、売掛金から手数料が差し引かれた状態で、相当額が利用者に支払われます。
売掛金の大部分を換金できるのが、利用者にとって助かるポイントです。
一方で売掛保証の支払い金は、利用者が支払った保証額によります。
取引先の債務不履行を利用者が報告した時点で、保証会社が支払い準備を始めるしくみです。
しかしこのとき支払い済みの保証額が少ないと、売掛金に対して少ない割合しか支払われません。 

3.売掛保証で申し込んだ売掛金は業者に渡さない

売掛保証では、申し込み後も利用者が売掛金を持ち続けます。
ファクタリングでは売掛金を業者に譲渡し、代価を受け取るのが特徴です。
取引先が債務不履行を起こしても、償還請求権なしの契約である限り、売掛金の所有者である業者が責任を負います。
一方で売掛保証は売掛金の売買ではないため、利用者が保有を続けます。
保証会社は取引先の債務不履行がわかった時点で、保証金を利用者に支払うだけです。
以上から利用者は、債務不履行後の取引先に対して、引き続き入金を求められます。

4.入金スピードはファクタリングの方が速い

入金スピードは売掛保証より、ファクタリングの方が速いといえます。
ファクタリングの場合、申し込んだ当日に資金調達できる場合もあるのです。
短時間でまとまった資金を得られるため、財務状況を改善しやすいといえます。
一方で売掛保証は、売掛金の取引先が債務不履行をした時点で、支払いが発生します。
ただし利用者が受け取れるのは、支払いの申し込みから最短で約10日後です。
サービスの性質上、短時間での資金調達を目的としていません。

短時間での資金調達にはファクタリングがおすすめ

資金調達が必要になったら、ファクタリングを利用してください。
一部業者は、利用者の申し込み当日に入金できるため、手元の資金を短時間で充足できます。
また売掛保証と同様、貸し倒れ対策や与信調査にも役立ちます。
たとえば信用力に欠ける取引先だと、売掛金の手数料が高くなったり、審査に落ちたりするのです。
このようなことが起きれば、ビジネス上の関係を見直し、新しい取引先を見つけるきっかけにもなります。
早期の資金調達だけでなく健全な取引先を見極めるために、ファクタリングは有用です。

ファクタリングと売掛保証の違いのまとめ

ファクタリングは売掛保証と似ていますが、サービスの内容が違います。
利用者はファクタリングに申し込んだ場合、売掛金の売却を通して、資金を調達できる仕組みです。
一方で売掛保証は、取引先の債務不履行への対策として使われます。
取引先が支払い期限を守らなかった場合、支払い済みの保証額に応じて、売掛金の未払い額の一部を受け取れるのです。
以上の理由からファクタリングと違い、キャッシュフローの改善が主目的ではありません。
多額の資金を早めに調達するなら、ファクタリング業者へ相談しましょう。