ファクタリング情報

書類が少ないファクタリングを利用するメリット・デメリットについて解説!

ファクタリングの必要書類

ファクタリングを利用する際は、ファクタリング会社から提出を求められた書類を準備しなければいけません。
本章では、提出を求められることが多い代表的な書類を5つご紹介します。

必要書類①:本人確認書類

本人確認書類は、必ず提出を求められる書類です。
ファクタリング会社から指定を受ける場合もありますが、代表者の運転免許書やマイナンバーカード、パスポートなどの提出を求められることが一般的です。
本人確認書類は、なりすましの申し込みや、反社会勢力との取引を回避するために、提出を求められます。

必要書類②;通帳のコピー

通帳のコピーは、提出を求められる可能性が高い書類の一つです。
どの期間の入出金履歴をコピーしなければいけないかは、利用するファクタリング会社によって異なりますが、一般的には直近3ヵ月程度です。
通帳のコピーから、売掛先との取引実績や入金遅れがないかなどを確認します。

必要書類③:売掛金の存在を確認できる書類

請求書をはじめ、発注書や基本契約書など、売掛金の存在を確かめるための書類は、必ず提出を求められます。
ファクタリング会社は、既に第三者に譲渡されている債権を買取る「二重譲渡」や実在しない債権を買取る「架空債権」などの詐欺行為を警戒しています。
売掛金の存在を証明できる書類は、利用者による詐欺行為を回避するために必要な書類となるため、重要度の高い書類だといえます。

必要書類④:決算書・確定申告書

ファクタリングを利用する際は、法人であれば決算書、個人事業主であれば確定申告書の提出を求められる可能性があります。
提出を求められる理由は、売上の規模と売掛金の金額が釣り合っているかを確認するためです。
売掛金の金額が大きすぎる場合は、実在しない売掛金である「架空債権」の可能性を疑われます。
一般的には、直近3期分の提出を求められることが多いです。
開業から数年しか経っていないなど、提出を求められた決算書・確定申告書の準備が難しい場合は、正直にファクタリング会社に相談するようにしましょう。

必要書類⑤:登記簿謄本

登記簿謄本とは、企業の住所や電話番号などが記載されている書類です。
法人の身分証明書のようなもので、法人がファクタリングを利用する際は、提出を求められる可能性が高いです。
登記簿謄本は、法務局でしか取得できません。
取得方法は、窓口、郵送、オンラインの3つで、取得までには1日から1週間ほどかかります。
ファクタリングで素早い資金調達を希望している場合は、早めに準備しておく必要があります。

ファクタリングの書類は利用する会社によって異なる

現在では、ファクタリングをより利用しやすいサービスにするため、少ない書類で利用できるサービスが登場してきています。
ただ、ファクタリングの必要書類は、利用する会社によって異なります。
そもそも、ファクタリングにおける必要書類は、ファクタリング会社が売掛金の未回収リスクを把握するためのものです。
各ファクタリング会社は、それぞれ異なる審査基準を設けているため、必要書類の数や種類も異なるのです。
取得に時間がかかる書類の提出を求められる可能性もあるため、事前に確認しておくことが重要です。

書類が少ないファクタリングが急増中!?

近年では、ファクタリングの利便性を高めるため、より多くの顧客を獲得するために、少ない書類でサービスを提供するファクタリング会社が増えてきています。
利用する際の書類が多いと、利用者側が面倒さを感じてしまい、他の資金調達方法に切り替えてしまう可能性があります。
しかし、利用する際の書類が少なければ、ファクタリング利用に関する手間を抑えることができるため、より多くの顧客を獲得することができるのです。
ただ、書類が少ないことは、ファクタリング会社にとってデメリットとなる面が多いため、利用条件が悪くなってしまうケースもあります。

請求書のみで利用できるファクタリングはある?

近年では、少ない書類で利用できるファクタリングが増えてきていますが、請求書のみで利用できるファクタリングはほとんどありません。
なぜなら、請求書のみでは売掛金の未回収リスクを把握することが難しいからです。
また、二重譲渡や架空債権などの詐欺被害を防ぐためには、本人確認書類や登記簿謄本が不可欠であるため、最低でも2種類以上の書類を提出しなければいけません。
請求書のみで利用できる場合は、悪徳業者の可能性も否定できないため、注意が必要です。

書類が少ないファクタリングを利用するメリット

書類が少ないファクタリングには、どのようなメリットがあるのでしょうか?
本章では、書類がファクタリングを利用するメリットについて解説していきます。

メリット①:手間が少ない

書類が多いファクタリングを利用する場合、準備に多大な手間がかかります。
書類によっては、役所や法務局で取得しなければいけないものもあり、すぐに準備できない場合もあるでしょう、
しかし、書類が少なければ、それほど準備に時間がかかりません。
役所や法務局を回らずに書類を準備できる場合もあるので、少ない手間でファクタリングを利用できます。

メリット②:素早い対応に期待できる

書類が多いファクタリングの場合、書類の確認に時間がかかるため、対応スピードが遅くなる可能性が高いです。
場合によっては、資金調達までに数日かかってしまう可能性もあります。
しかし、書類が少なければ、それだけ確認にかかる時間も短くなるため、素早い対応に期待できます。
即日で資金調達できる可能性が高くなるため、入金スピードを重視している方におすすめです。

メリット③:オンライン対応のケースが多い

書類が少ないファクタリング会社は、手続きをオンラインで完結できる「オンラインファクタリング」に対応しているケースが多いです。
オンラインファクタリングでは、オンライン上で手続きを完結できるため、ファクタリング会社を訪問する必要がありません。
自宅やオフィスから手続きを行えるため、少ない手間でファクタリングを利用できます。
書類が多いファクタリグの場合は、ファクタリング会社の事務所に持参する、もしくは郵送で提出することが一般的です。
できるだけ少ない手間でファクタリングを利用したい方は、書類が少ないファクタリングの利用をおすすめします。

書類が少ないファクタリングを利用するデメリット

書類が少ないファクタリングの利用は、利便性を高める効果があります。
しかし、デメリットとなる面があることも事実です。
本章では、書類が少ないファクタリングを利用するデメリットについて解説していきます。

デメリット①:審査通過率が低くなる

ファクタリング会社は、利用者から提出された書類をもとに、売掛金の未回収リスクを把握していきます。
しかし、書類が少ない場合は、正確な未回収リスクを把握することが難しいため、書類が多い場合と比べて審査通過率が低くなる可能性が高いです。
少ない手間で利用できる一方で、審査落ちしてしまう可能性が高まってしまうため、注意が必要です。

デメリット②:手数料が高くなる

上述したように、ファクタリング会社は利用者から提出された書類をもとに、売掛金の未回収リスクを把握していきます。
しかし、書類が少ない場合は、正確な未回収リスクを把握することが難しいため、万が一に備えて手数料を高めに設定する傾向にあります。
手数料が高くなってしまうと、受け取れる金額が少なくなり、資金繰りに悪影響を及ぼしてしまう可能性があるため、注意が必要です。

書類が少ないファクタリングのデメリットを解決するには?

上述したように、書類が少ないファクタリングには、デメリットとなる面があります。
しかし、これから解説するポイントを実践することによって、デメリットによる影響を最低限に抑えることが可能です。
本章では、書類が少ないファクタリングのデメリットを解決する方法について解説していきます。

方法①:信用力の高い売掛金を使用する

書類が少ないファクタリングには、「審査通過率が低くなる」「手数料が高くなる」というデメリットがありますが、信用力の高い売掛金を使用することで解決することができます。
なぜなら、大企業や公的機関など、信用力の高い売掛先との売掛金は、未回収リスクが低いと判断されやすいからです。
未回収リスクが低ければ、ファクタリング会社としても安心して取引を行えるため、好条件でファクタリングを利用できる可能性が高いです。
書類が少ないファクタリングを利用する際は、できるだけ信用力の高い売掛金を使用するようにしましょう。

方法②:複数のファクタリング会社で相見積もりを取る

書類が少ないファクタリングには、「手数料が高くなる」というデメリットがありますが、複数のファクタリング会社で相見積もりを取ることで、安い手数料で利用できる可能性が高くなります。
ファクタリングの審査基準は、各ファクタリング会社によって異なるため、手数料も利用する会社次第で変動します。
そのため、同一の売掛金であってもA社では10%、B社では15%など、異なる手数料を設定されることも珍しくありません。
保有する売掛金を最適な条件でファクタリングするためには、複数のファクタリング会社で相見積もりを取ることがポイントです。

書類が少ないファクタリングを利用するメリット・デメリットについて解説!のまとめ

今回は、書類が少ないファクタリングを利用するメリット・デメリットについて解説させていただきました。
結論から申し上げると、書類が少ないファクタリングは利便性が高いものの、利用条件が悪くなってしまう可能性があります。
ただ、利用条件の悪化に関しては、本記事で解説した方法を実践することで解決することができます。
少ない手間で素早く資金調達したいのであれば、ぜひ書類が少ないファクタリングの利用をご検討ください。