ファクタリング会社の比較検討をしてみよう|注目すべきポイント8つを紹介
目次
ファクタリングを初めて利用する経営者は、どの会社を選べばよいか悩むこともあるでしょう。
そこで重要なのが、会社同士による比較検討です。
複数の会社を一定基準で比べれば、良質なところを判別しやすくなります。
ファクタリングを利用するときは、有利な条件での契約が大事です。
理想的な取引を実現するため、良質な依頼先を見つけましょう。
今回は初めてファクタリングを利用する経営者のため、会社同士による比較検討のポイントを解説します。
ファクタリング会社の主要タイプ3つを比較してみよう
ファクタリング会社には、さまざまなタイプがあります。複数の会社をチェックすれば、それぞれの特色がわかるため、自分に合うタイプを見つけやすくなるのです。ここでは主要なタイプとして、以下の3つを見ていきましょう。
1．スピードとオンライン完結がウリのタイプ
2．買い取り可能額の範囲が広いタイプ
3．対面型で複数の契約方法があるタイプ
1．スピード対応とオンライン完結がウリのタイプ
ファクタリング会社には、スピード対応とオンライン完結をするタイプがあります。
このタイプの特徴は、早期の資金調達につなげやすいことです。
経営者によっては支払いが差し迫っていて、手元の資金が足りないこともあります。
しかし早期の資金調達ができれば、期限の近い支払いもカバーできるのです。
ファクタリング会社のスピード対応の代表例が、即日入金です。
なかには申し込みから最短1～2時間で入金する会社もあります。
さらにオンライン対応なら、利用者は店舗への移動が不要です。
パソコンやスマートフォンがあれば、どこからでも申し込めます。
スピード対応とオンライン完結が揃っていれば、利用者は短時間での資金調達が可能です。
まとまった資金がすぐにほしいときは、このタイプのファクタリング会社を選んでください。
入金スピードとオンラインの有無で比較すれば、理想の依頼先がわかります。
2．買い取り可能額の範囲が広いタイプ
買い取り可能額の範囲が広いファクタリング会社もおすすめです。
範囲が広ければ、あらゆる売掛金に対応できます。
企業は取引先により、異なる規模の売掛金を抱えます。
買い取り可能額の範囲が広い業者なら、多種多様な売掛金を買い取ってもらえるのです。
一部のファクタリング会社は、数百万円から数億円規模まで対応できます。
事業を始めた直後は小口の売掛金が多く、その金額は高くても数百万円でしょう。
しかし事業の発展に応じて、億単位の取引を始める企業もあります。
買い取り可能額の広いファクタリング会社なら、こうした大口の売掛金の売却も可能です。
以上から買い取り可能額の広さで、ファクタリング会社を比較検討する形も選択肢です。
3．対面型で複数の契約方法があるタイプ
経営者によっては対面型のファクタリング会社が合うでしょう。
さらに契約方法が複数あれば、経営状況や売掛金によってプランを使い分けられます。
対面で細かい要望を出しつつ、最適なプランで売掛金を売却できるからです。
従来のファクタリングは、対面型が主流でした。
近年はオンライン完結のファクタリング会社が見られるものの、インターネットでの手続きに慣れていない経営者も存在します。
その場合は、従来どおりの対面型がおすすめです。
また一部の会社には2種類の契約方法があり、2社間と3社間から選べます。
経営者によっては、契約方式の選択に悩むところです。
両方の契約方式を扱う会社なら、担当者に相談しつつ、最適なプランを選択できます。
このような柔軟性も、対面型かつ複数の契約方式を扱う会社の強みです。
担当者の印象や対面型の有無、プランの幅広さなどで依頼先を比較してください。
そこから理想のファクタリング会社がわかることもあります。
ファクタリング会社の比較検討のポイント7つ
ファクタリング会社の比較検討の方法は多種多様です。
契約方法から手数料、入金スピードまでさまざまなポイントがあります。
7つのポイントを以下で紹介するので、気になるところを重視し、依頼先の比較検討につなげてください。
1．2社間契約と3社間契約を比較する
2．手数料の上限で会社を比べよう
3．入金スピードの速さも比較対象
4．必要書類の点数は少ない方がおすすめ
5．審査通過率の高さだけで業者を選ばないこと
6．償還請求権の有無に注意
7．運営会社の信頼性を確かめよう
1．2社間契約と3社間契約を比較する
ファクタリング会社の契約方式には、2社間契約と3社間契約があります。
プランの幅広さで会社を比較すれば、柔軟に対応できる会社がわかるでしょう。
ファクタリング会社だけでなく、2社間契約と3社間契約の違いも比較してください。
たとえば2社間契約は、利用者と会社だけで契約を結びます。
売掛先に知らせないので、スムーズな取引が可能です。
ただし手数料の相場が高い点には注意してください。
一方で3社間契約は利用者とファクタリング会社だけでなく、売掛先も取引対象です。
売掛先とコミュニケーションを取りやすいため、手数料の相場が低いといえます。
しかし売掛先からの同意に時間がかかるため、即日入金のようなスピード対応は期待できません。
ファクタリングは契約方式によって、メリットとデメリットが違います。
依頼先だけでなく契約方式も比較して、理想のプランを選びましょう。
2．手数料の上限で会社を比べよう
次の比較検討のポイントは手数料です。
手数料は売掛金の買い取り額に対し、一定の割合で差し引かれます。
割合が多いほどコストがかかりやすく、利用者にとって損です。
ファクタリング会社を選ぶときは、手数料の上限を比較しましょう。
手数料は「5～15％」のように下限と上限があります。
初回利用時は上限が適用されやすいので、上限の低い会社なら損失を抑えやすいといえます。
また上限を設けていない会社は、法外な請求をすることもあるため要注意です。
お得な条件で取引するなら、上限手数料の低いファクタリング会社を選びましょう。
3．入金スピードの速さも比較対象
次のポイントは入金スピードの速さです。
最短で申し込み当日に入金できるファクタリング会社が複数存在します。
入金スピードを比較すれば、対応の素早い会社を判別できるでしょう。
即日入金可能なファクタリング会社に依頼すれば、利用者は急な資金需要もカバーできます。
該当する会社は審査時間が短く、申し込みも簡易的です。
手続きや審査が短時間で終われば、即日入金の可能性が高まります。
理想のファクタリング会社を探すなら、入金スピードによる比較もおすすめです。
とくにオンライン契約が可能なら、手続きや審査が簡単で、早期の資金調達をしやすくなります。
4．必要書類の点数は少ない方がおすすめ
ファクタリング会社によって、必要書類の点数が違う点にも注目してください。
一部の会社は2～3点のように、少ない書類で申し込めます。
必要書類が少なければ、利用者は準備に時間をかけなくてよいのです。
実例として、請求書と預金通帳の写しだけで申し込めるファクタリング会社があります。
このように必要書類が限られていれば、早期の資金調達にもつなげやすいのです。
一方で多数の書類を求める会社だと、準備に長時間を要します。
早期の資金調達にこだわるなら、必要書類の少なさでファクタリング会社を比較してください。
5．審査通過率の高さだけで業者を選ばないこと
審査通過率の高さも比較検討の対象になります。
ただし通過率の高い会社は、手数料の上限も高いことがあります。
審査通過率と手数料は、セットでの比較が望ましいのです。
一部のファクタリング会社は、公式サイトで審査通過率を公表しています。
パーセンテージが高いほど、多くの利用者が受け入れられやすいのです。
ただし審査が緩いぶん、手数料の高い会社もあります。
審査通過率と手数料のバランスを比べながら、理想の依頼先を見極めてください。
6．償還請求権の有無に注意
ファクタリング会社を選ぶときは、償還請求権の有無も比較対象になります。
償還請求権とは、債権が債務者によって支払われない場合、過去の債権所有者に未払い分を直接請求できる権利です。
ファクタリング会社が売掛金を利用者から買い取ったあと、債務者が支払い期限を守らないこともあります。
この場合、会社は利用者に対し未払い分を請求できるしくみです。
一部のファクタリング会社は債務不履行のリスクに備え、償還請求権を設けています。
利用者の損失リスクがともなうため、償還請求権のない会社への依頼が望ましいのです。
7．運営会社の信頼性を確かめよう
ファクタリングを利用するなら、運営会社の信頼性も比較してください。
信頼性につながるポイントは、取引実績や口コミの評価です。
以上が優れていれば、安心して依頼できるでしょう。
一方で取引実績が乏しいと、納得できるサービスを受けられない可能性があります。
また運営会社の評判が悪いと法外な手数料の請求や、契約をめぐるトラブルなどが懸念されます。
こうした事態を避けるため、運営会社の信頼性の検証は大切です。
ファクタリング会社の比較検討のまとめ
ファクタリング会社を選ぶときは、こだわりのポイントに応じて比較検討してください。
たとえば早期の資金調達にこだわるなら、入金スピードやオンライン対応の有無などがポイントです。
悪徳業者とのトラブルを避けるなら、実績による比較が望ましいといえます。
お得な条件で取引するなら、上限手数料の低さでファクタリング会社を比較しましょう。
経営者によって、ファクタリング会社に求めるポイントは違います。
こだわりに応じて比較検討すれば、理想の依頼先を見つけやすくなるでしょう。