ビジネスローンの金利は高い?相場・仕組み・選び方を徹底解説
目次
ビジネスローンを検討するとき、まず気になるのが「金利は高いのか?」という点ではないでしょうか。
実際、ビジネスローンの金利は銀行系とノンバンク系で大きく異なり、年数%台から十数%台まで幅があります。
しかし、金利の高さだけで良し悪しを判断するのは適切ではありません。
なぜなら、金利は「審査の厳しさ」「融資スピード」「資金使途の自由度」と密接に関係しているからです。
本記事では、ビジネスローンの金利相場、銀行系とノンバンク系の違い、金利が決まる仕組み、そして低金利で借りるためのポイントまでを体系的に解説します。
金利の仕組みを理解し、自社にとって最適な選択ができるよう整理していきましょう。
ビジネスローンの金利相場はどれくらい?
よく「ビジネスローンの金利は高い」といわれます。
これは多くの場合、普通の銀行融資と比較して高いことを意味します。
実際のところ、ビジネスローンの金利はどの程度高いのでしょうか?
ビジネスローンの金利は高い?
まず、ビジネスローンの金利は普通の銀行融資に比べて高いことが多いです。
ここで注意すべきは、「ビジネスローンの金利はとにかく高い」「ビジネスローンは低金利では利用できない」という思い込み。
このように思い込んでしまうと、ビジネスローンを活用する際に高金利に甘んじ、調達コストを抑える努力を怠るようになります。
ビジネスローンの金利にも安い場合と高い場合があり、普通融資に近い水準になることもあるのです。
また、銀行系ビジネスローンとノンバンク系ビジネスローンの金利の違いも押さえておきたいところ。
ビジネスローンの金利相場は以下の通りです。
- 銀行の普通融資…2~3%
- 銀行系ビジネスローン…2~9%
- ノンバンク系ビジネスローン(リスク低)…6~10%
- ノンバンク系ビジネスローン(リスク中)…10~15%
- ノンバンク系ビジネスローン(リスク高)…15%
銀行系・ノンバンク系で金利レンジが異なる
ビジネスローンの金利相場をみると、普通融資とビジネスローンの金利の違いもさることながら、銀行系・ノンバンク系の金利レンジが気になるでしょう。
この差は、ひとつはリスクの取り方の違いによるものです。
銀行系ビジネスローンは、比較的安全な会社に融資します。
リスクをあまりとらないため、金利も安いというわけです。
一方、ノンバンク系ビジネスローンは回収可能な取引に融資します。
安全性に疑いがあっても、回収できると判断すれば融資するのです。
もちろん、安全性に疑いがある時点でリスクは高く、何らかの方法で対処しなければなりません。
その手段のひとつが、金利の引き上げです。
リスクの考え方が違えば、当然金利も変わってくる。
金利差を理解するポイントのひとつです。
貸付原資の違い
銀行系・ノンバンク系の金利差は、貸付原資の違いも大きいです。
ここで、銀行系・ノンバンク系の違いを明確にしておく必要があります。
- 銀行系ビジネスローン…銀行や銀行系列の子会社が取り扱う事業者ローン
- ノンバンク系ビジネスローン…貸金業者などノンバンクが取り扱う事業者ローン
銀行系ビジネスローンは、銀行業務の延長線上にあります。
普通融資と同じように、預金を貸付けに回しています。
預金の金利は非常に低く、それより高い金利で貸し付ければ利益を得られるのです。
普通融資より高いとしても、それなりに低い金利で貸し付ける余地があります。
銀行とノンバンクの決定的な違いは、預金機能の有無です。
ノンバンクは預金機能がなく、預金を貸付原資にできません。
したがって、ノンバンク系ビジネスローンは、ノンバンクの自己資金や投資家から集めた資金を貸し付けています。
貸付原資の調達コストが高いため、低金利では利益が出にくいのです。
だからこそ、あえてリスクを取って高金利で融資しているともいえます。
銀行系・ノンバンク系のいずれにせよ、ビジネスローンの最低金利は参考値と考え、その水準にできるだけ近づけていきましょう。
最低金利は参考値
ビジネスローンの金利相場をみて、最低金利に魅かれた人も多いはずです。
銀行系ビジネスローンの金利は、最低2%程度で借りることができます。
これは銀行の普通融資と同水準ですから、かなり魅力的です。
ノンバンク系ビジネスローンにしても、最低金利が1ケタ台となっています。
しかし、相場の最低金利は参考値程度に考えてください。
そもそも、ビジネスローンで借りる動機は何でしょうか?
多くの場合、普通融資の審査に落ちたために、次善策としてビジネスローンを選んでいます。
普通融資の審査で「貸倒れリスクに問題あり→融資不可」となったわけです。
その会社が、ビジネスローンの融資に通ったとして、果たして普通融資と同じ金利になるでしょうか。
その可能性は極めて低いと考えるのが無難です。
ノンバンク系ビジネスローンの場合、リスクに積極的ですから、金利は低くなるよりも高くなることが多いです。
それだけに、最低金利で借りるのはさらに難しいといえます。
銀行系ビジネスローンの金利の特徴
ここからは、銀行系ビジネスローンとノンバンク系ビジネスローンの金利について、個別にみていきましょう。
まずは銀行系ビジネスローンの金利の特徴です。
銀行系の金利レンジ目安
上記の金利相場からもわかるように、銀行系ビジネスローンの金利は低めに設定されています。
年利にして2~9%が目安です。
10%の金利に設定されることもありますが、ノンバンクのように金利二ケタ台が基本ということはありません。
融資先の状況(主に決算内容)を踏まえて、この金利レンジの中で変動します。
銀行系ビジネスローンは、業績・財務を重視します。
特に重視するのは、黒字であること、債務超過でないこと。
もちろん、黒字が大きいほど、自己資本比率が高いほど金利は低くなります。
既存取引の有無によっても差が出ます。
ビジネスローンの使い方が良ければ金利は低くなり、悪ければ金利は高くなるでしょう。
このほか、借入期間や業種リスクも金利に反映されます。
なぜ低金利にできるのか
なぜ、銀行系ビジネスローンは低金利にできるのでしょうか。
主な理由は以下の通りです。
- 預金を原資にしている
- リスクを厳密にコントロール
- 貸倒れリスクを事前に排除
- 金利より安全性を優先するモデル
審査はスコアリング
すでに解説した通り、銀行系ビジネスローンは預金を原資にしています。
それだけに、金利の引き下げ余地は大きいです。
しかし、貸付原資以上に影響しているのが審査。
これこそ、銀行系ビジネスローンの金利が低い本質的な理由といえます。
銀行系ビジネスローンは、普通融資の簡略版のようなものです。
何を簡略化するのかといえば、審査にほかなりません。
普通融資ならば融資担当者がじっくり審査し、金利を決めていくところを、銀行系ビジネスローンはコンピューターで機械的に審査し、金利を決定します。
これは銀行系・ノンバンク系共通の仕組みで、「スコアリング」というものです。
銀行系ビジネスローンの金利の低さは、スコアリングによるところが大きいです。
リスクを厳密にコントロール
スコアリングに用いるのは決算書の数値のみ。
企業の個別事情や、担当者の忖度は一切影響なし。
なおかつ保守的なのが、銀行系ビジネスローンの審査の特徴です。
銀行系ビジネスローンは、預金者保護の観点から、リスクが高い会社には融資できません。
つまり、財務的に安全圏であることが大前提提です。
「機械的に審査」「危険な会社には貸さない」という二点だけでも、リスクを厳密にコントロールしていることがわかります。
このリスクコントロールの結果、銀行系ビジネスローンの金利は低くなっています。
貸倒れリスクを事前に回避
銀行系ビジネスローンに対し、「普通融資に比べると貸倒れリスクに寛容」というイメージがあるかもしれません。
しかし、銀行系ビジネスローンも貸倒れリスクを嫌います。
単に「貸倒れリスクを織り込んだ設計」というだけです。
不良債権化を嫌う姿勢は相変わらずで、返済原資を明確に求めます。
財務的に安全でも、返済原資が確保できない会社も融資の対象外というわけです。
実際、決算書が赤字の場合、銀行系ビジネスローンの審査にほぼ通りません。
機械的な判断により、返済の見通しが立っている。
不良債権化のリスクを事前に排除しているのですから、低金利でも対応しやすいのです。
金利よりも安全性を優先
以上のように、銀行系ビジネスローンは「スコアリング審査」と「保守的な判断」が特徴です。
決算書を基準に、リスクを厳密にコントロールしています。
全てのビジネスは、リスクとリターンのバランスから成り立ちます。
金利をとるか、安全性をとるかということです。
安全性をあまり重視しない場合、リスクが高くなるだけにリターン(金利)を高める必要があります。
銀行系ビジネスローンはその逆で、金利よりも安全性を優先します。
安全性が高いからこそ、金利も安いのが銀行系ビジネスローンです。
ノンバンク系ビジネスローンの金利の特徴
次に、ノンバンク系ビジネスローンの金利の特徴をみていきましょう。
ノンバンク系の金利レンジ目安
ノンバンク系ビジネスローンの金利は、銀行系に比べると高いのが特徴です。
金利レンジは、年6~15%。
この金利レンジの中で、比較的高めの方向で設定されることが多いです。
一ケタ台の金利で借りることはなかなか難しく、年10%以上が中心となります。
場合によっては、上限金利近い水準になることも。
ノンバンク系ビジネスローンは、短期融資・短期回収に特徴があり、また短期商品ほど金利が高くなる傾向があります。
取引歴も金利に影響します。
初回取引は金利が高めになりやすい、実績を積むことで下がる場合がある、といったイメージです。
金利と引き換えに、柔軟審査やスピード融資といったメリットがあるのも、ノンバンク系ビジネスローンならではの特徴です。
例えば、赤字や債務超過でも審査に通る可能性があります。
これは、安全性よりもキャッシュフローを重視しているためです。
「ノンバンク系ビジネスローンの金利はリスクの対価」と考えてください。
金利が高くなる理由
ノンバンク系ビジネスローンの金利が高い理由は、主に二つ。
リスクに積極的
ノンバンク系ビジネスローンも、スコアリングによって審査し、金利などの条件も機械的に判断しています。
審査方式自体は銀行系ビジネスローンと同じですが、リスクの取り方が異なります。
ノンバンク系ビジネスローンは、リスクに積極的です。
特に、健全性よりもキャッシュフローを重視します。
決算書が赤字でも、回収できればよいという考え方です。
わかりやすいのが、減価償却による赤字。
税引後利益が▲200万円でも、減価償却として300万円計上している場合、実質CFは100万円になります。
手元に残っているお金が返済原資になれば、融資は十分に可能というわけです。
とはいえ、赤字の会社に貸すのはリスクがあります。
少なくとも、銀行系ビジネスローンのように「黒字のみ」という判断に比べると、リスクが高いことは間違いありません。
そのリスクを金利に転嫁し、あえて融資するのがノンバンク系ビジネスローンといえます。
短期回収
ノンバンク系ビジネスローンは、銀行系よりも返済期間が短いです。
銀行系ビジネスローンの返済期間を短期~中期とすれば、ノンバンク系ビジネスローンは短期がメインとなります。
ノンバンク系ビジネスローンの金利は、「リスクが高い→短期回収メイン→金利は高め」とイメージしてください。
短期で貸し付ける理由は、確実に回収するためです。
例えば、赤字の会社に融資する場合、短期返済が基本になるでしょう。
赤字の会社は利益が出ておらず、赤字分を補填しなければなりません。
銀行から赤字補填資金を調達できればよいのですが、調達できなければ手元資金で補填することになります。
ビジネスローンを頼っている以上、赤字補填資金の審査に落ちた可能性が高いです。
赤字経営が長期化し、手元資金の流出が続けば、遅かれ早かれ倒産するでしょう。
このような場合、中長期で貸すのはあまりにもリスクが高く、もはや金利では対応できません。
審査に通るとすれば、短期であればキャッシュフローで回収できると判断した場合。
もちろん金利は高めです。
赤字に限らず、リスクが高い場合には金利を引き上げ、なおかつ短期回収が基本となります。
ビジネスローンの金利はどうやって決まる?
さて、ビジネスローンの金利はどのように決まるのでしょうか。
金利を左右するもの
銀行系・ノンバンク系のどちらも、スコアリングで審査し、金利を決めている点は同じです。
金利設定は、決算書の影響が非常に大きいといえます。
利益が大きいほど金利は優遇され、借入総額や自己資本比率から見て健全であれば金利は低くなりやすいです。
とはいえ、決算書だけで金利が決まるわけではありません。
例えば、金利は年商の影響を受けます。
年商が大きいということは、お金の動きが活発であり、事業も活発な証拠です。
このような会社は金利が低くなる傾向があります。
特に、キャッシュフロー重視のノンバンク系ビジネスローンでは、金利への好影響が期待できます。
返済設計も金利を決める要素ですが、影響の現れ方は様々です。
決算書が良好な会社は、返済期間が中期寄りでも金利は安くなることが多いです。
しかし、短期返済ならばさらにリスクが低く、低金利で借りやすくなります。
同じ短期返済でも、ハイリスクゆえの短期設定であれば、金利は高くなるでしょう。
また、短期設定により返済負担が大きいとなれば、それも金利には悪影響です。
金利に響く三大悪材料
ビジネスローンの金利は、基本的に高めの設定の中で、いかに安くするかが重要です。
低金利で借りることを前提とせず、高金利になりやすい状況を想定し、対策を図ることで、金利を抑えるコツもみえてきます。
赤字・債務超過・税金滞納は、ビジネスローンにおいても三大悪材料です。
このような問題を抱えている会社は、金利が気になるものです。
普通融資の審査に通ることは難しく、借入先は公庫かビジネスローン。
ビジネスローンは金利が高いため、どう影響してくるのかが気になるところです。
ビジネスローンのうち、比較的金利が安い銀行系ビジネスローンは、この場合使えません。
決算書を審査したとき、赤字や債務超過であればバッサリ切られるでしょう。
税金滞納は論外です。
交渉の余地はなく、金利を引き上げて融資することは不可能です。
ノンバンク系ビジネスローンにおいても、これらの悪材料は間違いなく否決要因になります。
しかし、金利を上げることで対応できることもしばしばです。
基本的には、安い金利で借りることはできず、むしろ上限金利に近い水準になりやすいと考えてください。
赤字・債務超過・税金滞納がどのように金利に響くか、それぞれみていきましょう。
赤字と金利
赤字の場合、金利を決めるポイントがいくつかあります。
まず、営業キャッシュフローの額。
ノンバンク系ビジネスローンが赤字や債務超過でも融資するのは、営業キャッシュフローから回収可能と判断したときです。
ここが返済原資になるわけですから、営業キャッシュフローが大きいほど金利は低くなりやすいといえます。
次に、業績の推移。
赤字が今期だけなのか、連続赤字に陥っているかが重要です。
「連続赤字だが営業キャッシュフローはある」という場合、高金利を覚悟しなければなりません。
「赤字は今期だけ(一時的)、営業キャッシュフローもある」という場合、金利が低くなる可能性があります。
債務超過と金利
債務超過についても、回収可能性によって金利が変わります。
債務超過とは、純資産がマイナスということです。
そのような会社でも、回収可能性に影響なしと判断できるケースがあります。
一例をあげると、経営者による貸付けが多い場合。
経営者が貸したとはいえ、借入れは借入であり、負債には変わりありません。
その結果、純資産がマイナスになることもあるのです。
しかし、経営者が積極的に返済を求めておらず、それを差し引けば「実質的には純資産がプラス=債務超過ではない」ということも。
となれば、回収可能性にはさほど影響せず、いくらか金利が低くなることもあるでしょう。
「決算書上も、実質的にも債務超過」と「決算書上は債務超過だが、実質的には債務超過ではない」では大違いです。
さらに、実質的な純資産がわずかにプラスか、大きくプラスかによっても、金利は変化します。
赤字にせよ、債務超過にせよ、返済原資の明確性や実質的なリスクが金利設定のカギです。
税金滞納と金利
税金滞納は、赤字や債務超過と同じく、あるいはそれ以上に悪材料になります。
税金を滞納しているということは、ある意味「税金さえ支払えない」ということです。
銀行系ビジネスローンは、税金を滞納している会社には決して融資しません。
税金滞納時に融資を受けるなら、ノンバンク系ビジネスローン一択です。
ポイントは、税金を分納中であること、分納計画書によって完納予定を提示できること。
この場合、金利が高くなるものの、融資を受けられることがあります。
ただし、これはあくまでも法人税の話。
法人税が発生しているということは、決算が黒字であったことを意味します。
税金を滞納していても、「利益が出ていること(回収が見込めること)」が積極的なプラス材料となり、「分割で支払っていること」がマイナス材料の緩和になるわけです。
しかし、滞納しているのが消費税や社会保険料であれば、もはや救いようがありません。
金利の引き上げでも対応できず、大抵は審査に落ちます。
消費税は預り金のようなもので、代金に上乗せする形で受け取り、後日まとめて納税します。
それを滞納しているのは、使い込んでいるからにほかなりません。
この時点で、資金繰りに深刻な問題を抱えているのは明らかです。
また、消費税は売上に伴うものですから、赤字・黒字に関係なく売上に応じて発生します。
社会保険料も業績とは無関係に支払うものです。
実際、赤字かつ消費税・社会保険料滞納という会社も少なくありません。
これが、消費税・社会保険料の滞納が「救いようがない」「金利を上げても無理」と判断される理由です。
ノンバンク系ビジネスローンも、滞納しているのが消費税や社会保険料となれば、金利に関係なく融資しないのが普通です。
唯一可能性があるとすれば、消費税・社会保険料の滞納が少額のケース。
もちろん金利は高くなります。
ビジネスローンを選ぶ
ビジネスローンの金利について、銀行系・ノンバンク系の違いや金利設定の根拠を解説しました。
実際にビジネスローンを選ぶにはどうするべきでしょうか?
ここからは、低金利のビジネスローンを選ぶコツ、銀行系ビジネスローンがおすすめのケース、ノンバンク系ビジネスローンがおすすめのケースをみていきます。
低金利のビジネスローンを選ぶコツ
ビジネスローンを選ぶ基準は色々ありますが、金利を基準に選ぶ人が多いことでしょう。
低金利のビジネスローンを選ぶコツとして、だれでも簡単に実践できるものを紹介します。
複数比較は必須
低金利のビジネスローンを選ぶために、複数比較は必須です。
ビジネスローンごとに、金利の基本設定が異なります。
特に注目すべきは、金利の上限です。
例えば、金利設定が「年6~15%」と「6~14%」では、上限に1%の差があります。
ビジネスローンの最低金利は参考値にすぎません。
問題を抱えている会社は、上限に近い金利設定になるでしょう。
当然、後者のビジネスローンで借りたほうが、金利は安くなりやすいというわけです。
ビジネスローン業者は、公式HPなどで金利設定を明示しています。
複数のビジネスローンを比較して、金利が安い業者を選ぶことが大切です。
ビジネスローンなびがおすすめする、低金利のビジネスローンのなかから選ぶのもよいでしょう。
まずは銀行系ビジネスローンから
同じビジネスローンでも、銀行系・ノンバンク系では金利に差があります。
銀行系・ノンバンク系のどちらも審査に通る可能性があれば、迷わず銀行系ビジネスローンを選びましょう。
銀行系ビジネスローンを選ぶだけで、確実に金利を抑えることができます。
追加資料の事前準備を
もうひとつが、追加資料の事前準備。
ビジネスローンは、追加資料によって金利が低くなることもあります。
もっとも、これはノンバンク系ビジネスローンの場合だけです。
銀行系ビジネスローンは、ほぼ決算書だけで判断します。
これは、追加資料を提出しても無意味ということです。
しかしノンバンク系ビジネスローンは、決算書を軸としながら、返済可能性で判断します。
当然、決算書以外の資料によって金利が変わってくるのです。
例えば、返済原資を裏付ける書類を提出することで、金利が低くなることがあります。
大切なのは、追加資料を自主的に提出すること。
ノンバンク系ビジネスローンはスピードが売りですから、1社の審査にあまり時間をかけません。
担当者が追加資料を求めてくることは基本的にありません。
申し込みや審査結果の通知の際、積極的に提出してこそ、金利に反映されるのです。
そのためにも、追加資料は事前に準備しておきましょう。
銀行系ビジネスローンがおすすめのケース
低金利のビジネスローンを選ぶコツのうち、最も確実といえるのが「銀行系ビジネスローンを選ぶ」というもの。
銀行系ビジネスローンの審査は、ノンバンク系ほど柔軟ではありません。
金利を含め、審査は決算書の良し悪しで決まります。
決算書に問題がなければ、銀行系ビジネスローンの審査に通る可能性があり、ノンバンク系ビジネスローンよりも低金利で調達できます。
ただし、審査にやや時間がかかるのが難点です。
したがって、以下のような会社には銀行系ビジネスローンがおすすめです。
- 直近の決算が黒字である
- 自己資本比率が安定している
- 税金を滞納していない
- 資金調達をそれほど急いでいない
逆に、赤字・債務超過・税金滞納の会社は、銀行系ビジネスローンは避けてください。
審査にほぼ通らないため、相談するだけ時間の無駄です。
緊急の場合も、調達が間に合わず資金繰りがショートする恐れがあるため、おすすめしません。
ノンバンク系ビジネスローンがおすすめのケース
ノンバンク系ビジネスローンがおすすめのケースは単純です。
「銀行系ビジネスローンを利用できない→ノンバンク系ビジネスローン」と考えておけば間違いないでしょう。
銀行系ビジネスローンは、普通融資の簡略版です。
銀行系ビジネスローンの審査に落ちた場合、普通融資でも調達できません。
つまり、借入先はノンバンク一択です。
赤字や債務超過、税金滞納中の会社には、ノンバンク系ビジネスローンがおすすめです。
また、資金調達を急いでいるならば、ノンバンク系ビジネスローンが役立ちます。
ノンバンク系ビジネスローンは、最短即日~数営業日中に調達できます。
「銀行系では到底間に合わない→ノンバンク系で調達→資金ショート回避」という例は非常に多いです。
このほか、条件次第で金利優遇を受けやすいのもノンバンク系ビジネスローンの特徴。
決算書は可もなく不可もなし、しかしその他に好材料があるという場合、決算書だけで判断する銀行系ビジネスローンよりも、ノンバンク系ビジネスローンのほうが低金利になるかもしれません。
金利以外にみるべき重要ポイント
ビジネスローンの金利を抑えることは重要です。
なぜ金利を抑えたいかといえば、当然ながら資金繰りの負担を減らすためです。
低金利のビジネスローンを選んでも、その他の要素で資金繰りの負担が大きくなれば意味がありません。
ビジネスローンを利用する際には、金利以外にもみるべきポイントがあります。
特に注意すべきポイントは以下の二点です。
- 金利以外のコスト
- 返済期間・返済方式
金利以外のコスト
ビジネスローンの調達コストは金利だけではありません。
調達コストのうち、最も割合が大きいのが金利というだけで、ほかにもコストがかかります。
よくあるのが、事務手数料・保証料・遅延損害金。
それぞれみていきましょう。
事務手数料
事務手数料は、審査その他の事務処理にかかるものです。
銀行系ビジネスローンは基本的に事務手数料がかかり、ノンバンク系ビジネスローンは事務手数料無料のケースもあります。
また同じ銀行系でも、大手銀行系のビジネスローンは比較的安く、信金やネット銀行系のビジネスローンは高い傾向があります。
それなりの金額を請求されることもあるため注意してください。
事務手数料の設定は業者によって様々です。
いくつか例を挙げてみます。
- 埼玉りそな銀行…11000円
- 住信SBIネット銀行…契約金額の2.2%
- きらぼし銀行…融資額・融資期間によって変動(明記無し)
- イーローン…0~3%
銀行系ビジネスローン3社はいずれも事務手数料がかかり、ノンバンク系のイーローンは事務手数料がかからない場合も。
契約金額に対して〇%という設定には注意が必要です。
審査の結果500万円の融資枠と決まれば、その2.2%に相当する事務手数料(11万円)が必ず発生します。
事務手数料がこれだけ高くなると、借入金利が安くても、その他コストを含めた実質金利はかなり上がってくるでしょう。
保証料
次に知っておきたいのが保証料。
保証料も、銀行系ビジネスローンは基本的に必要、ノンバンク系ビジネスローンは基本的に不要と考えてください。
大抵、銀行系ビジネスローンは保証会社の保証を付けます。
問題は、金利に比べてわかりにくいこと。
ビジネスローン各社の公式HPをみても、「保証会社の審査により」「保証会社所定の料率により」などと記載されているだけで、具体的な保証料率がわからないことが多いです。
少なくとも、信用保証協会の保証料率(1.5%が目安)よりも高いものと考えてください。
一例として、甲府信用金庫のビジネスローンは、金利に含む形で保証料を設定し、年9%または13.5%としています。
ビジネスローンそのものにかかる金利が安くても、保証料によってこのように高くなれば、もはや低金利のメリットはなくなるでしょう。
ノンバンク系ビジネスローンは、金利を高めに設定することで無保証のリスクに備えています。
保証会社を付ける場合、2~5%の保証料が金利に内包されると考えてください。
遅延損害金
遅延損害金も注意すべきコストです。
もちろん、支払いに遅れないことが大前提ですが、経営が悪化すれば支払えなくなることもあり得ます。
その場合、遅延損害金が大きな負担になります。
銀行系・ノンバンク系を問わず、ほぼ例外なく遅延損害金は高額です。
遅延損害金の目安は、年14~20%。
返済期日の翌日から日割りで発生し、遅延を解消するまで加算され続けます。
返済を先延ばしにするほど、金利と遅延損害金によって元金がどんどん増え、雪だるま式に膨らんでいきます。
貸付金利を安く設定しているビジネスローンを選んでも、遅延すれば「金利+遅延損害金」となり、もはや低金利とはいえません。
返済期間・返済方式
返済期間と返済方式も、資金繰りに大きく関係します。
返済期間
まずチェックしたいのが返済期間。
銀行系ビジネスローンの返済期間は短期~中期、ノンバンク系ビジネスローンの返済期間は短期メインと考えてください。
返済期間が長くなれば、毎回の返済額は小さくなり、返済負担を分散できます。
逆に、返済期間が短いほど、毎回の返済が高額となり、資金繰りの負担は増大。
資金繰り負担を単純に比較すると、ノンバンク系ビジネスローンよりも銀行系ビジネスローンのほうが良いといえます。
ただし、一概に短期返済が悪いとも言い切れません。
なぜならば、返済期間が長いほど総支払額は増えるからです。
長期で返済するということは、長い間借金を抱えるということにほかなりません。
ビジネスローンの金利は元金に対してかかるもの。
いつまでも借金が残り、金利が発生し続けた結果、総支払額が大きくなるのです。
金利はともかく、返済期間を長めで借り入れる場合、繰り上げ返済の可否が一つのポイントになってくるでしょう。
ビジネスローンを選ぶ際には、返済原資とのバランスをよく考えなければなりません。
返済シミュレーションは必須です。
特に、キャッシュフローを過度に圧迫する返済計画は危険と考えてください。
返済方式
ビジネスローンの返済方式には、元金均等方式と元利均等方式があります。
元金均等方式は、毎回の元金返済が一定であり、残債に応じた金利を支払うものです。
返済初期の段階では資金繰りの負担が大きく、完済に近づくにつれて徐々に負担が減っていきます。
一方、元利均等方式は、毎月の「元金+利息」の支払額が一定の方式です。
返済額が毎回変わらないため、計画は立てやすいといえます。
どちらの方式が良いかは、会社の資金繰りによりけりです。
元利均等方式は、毎回の返済額がやや少なく、総支払額はやや多くなります。
元金均等方式はその逆です。
この差は、金利が高くなるほど、そして借入額が大きくなるほど顕著になります。
低金利で借りる場合、あるいは借入額が少額の場合には、元利均等・元金均等のいずれもあまり差は出ません。
借入金利が高かったり、低金利でも借入額が大きくなる場合、目先の資金繰りが苦しい会社は元利均等方式、支払い総額を少しでも抑えたい会社は元金均等方式を選ぶとよいでしょう。
ビジネスローンは金利が高くても使う価値はある?
ビジネスローンは、普通融資に比べると金利が高いです。
さらに、ノンバンク系ビジネスローンは銀行系ビジネスローンよりも高金利。
しかし、たとえ金利が高くても、ビジネスローンを使う価値はあります。
考え方の基準は、経営判断として合理的かどうか。
合理性があれば、金利を問わずビジネスローンを積極的に活用すべきです。
合理的といえる活用パターンをいくつかみていきましょう。
資金ショートを回避するため
ビジネスローンは、普通融資に比べて圧倒的にスピーディです。
銀行系ビジネスローンは1週間程度、ノンバンク系ビジネスローンは最短即日で調達できます。
差し迫った状況において、このスピード感は非常に大きなメリットです。
資金繰りの現場では、突発的な資金需要がしばしば発生します。
例えば、予定通りに売掛金が入金されず、その数日後に支払いが迫っているケース。
手元資金で対処できなければ、数日中に資金を調達しなければ資金繰りはショートします。
この場合、銀行の普通融資ではまず間に合いません。
銀行系ビジネスローンも微妙でしょう。
数日中で調達するとなると、頼れるのはノンバンク系ビジネスローンだけです。
ノンバンク系ビジネスローンの金利は高めですが、それを嫌って銀行系ビジネスローンや普通融資を申し込み、結果的に資金繰りがショートすれば元も子もありません。
目下、最優先すべきは「資金ショートの回避」であり、選択肢も限られるのですから、「ノンバンク系ビジネスローンで調達」という経営判断は合理的といえます。
少々金利が高くとも、資金ショートを回避できれば安いものです。
収益機会の確保のため
ビジネスローンは、収益機会の確保にも使えます。
例えば、
「ぜひ獲得したい案件が舞い込んできた。取引先は急いでおり、すぐに回答しなければならない。しかし手元資金が乏しく、先行コストが不安…」
「売上が一時的に拡大し、大量の仕入れが必要になった。すぐにでも調達しなければ、販売の機会を損なってしまう」
といったケースです。
ポイントは、ビジネスローンのスピード感と、審査の通りやすさ。
ビジネスローンのスピードが役立つのは、資金ショートだけではありません。
収益機会を確保するため、機動的に調達したい場合にもこのスピードが役立ちます。
できれば低金利で調達したいところですが、現状の経営に問題があれば、銀行系ビジネスローンは使えません。
赤字や債務超過に苦しむ中、「この機会さえものにすれば立ち直れる」という会社もあるでしょう。
そのような会社は、ノンバンク系ビジネスローンを選んでください。
この場合、金利はほとんど問題になりません。
「高金利による支払利息の負担」よりも、「機会確保によって得られる収益」のほうが大きければよいのです。
- 高金利のビジネスローンで調達
- 収益機会を確保
- しっかり儲けて早期返済
この流れであれば、金利は高くても実質的な負担は軽く、資金繰りが悪化することはありません。
金利は高くとも、経営判断として実に合理的です。
リスケ中の資金繰り維持のため
リスケジュール中の会社は、ビジネスローンが非常に役立ちます。
リスケ中の場合、「高金利のビジネスローンを“あえて”選ぶ」というよりも、「高金利のビジネスローンしか使えない」といったほうが正確です。
普通融資も銀行系ビジネスローンも、リスケ中の会社は審査に通りません。
追加借り入れによって、リスケ計画が破綻するのを防ぐためです。
一方、ノンバンク系ビジネスローンは、金利が高い代わりに、リスケ中でも利用できます。
リスケの基本は、元金返済の据え置きです。
本来、元金返済に充てていた部分が余裕資金となります。
これが返済原資とみなされ、ノンバンク系ビジネスローンの審査に通ることがあるのです。
とはいえ、リスケ中も資金繰りは回さなければなりません。
必要な資金を調達できなければ、資金繰りはショートし、リスケも失敗に終わるのです。
資金繰り維持のために、あえて高金利のビジネスローンを選ぶことは、リスケ中の経営判断として何ら不合理ではありません。
資金調達方法の多様化のため
最後に、資金調達方法の多様化。
資金繰りを安定させるためには、多種多様な方法で調達できることが重要です。
特定の方法に依存することは、資金ショートのリスクを高めます。
とりわけ危険なのが、銀行融資に依存すること。
普通融資や銀行系ビジネスローンだけで資金繰りを回すのは非常に危険です。
普通融資は、信用格付けの影響を強く受けるため、経営悪化(信用格付けの低下)によって急に調達できなくなることがあります。
銀行系ビジネスローンも同様です。
決算書が一時的に赤字になっただけで審査に落ちます。
「審査が厳格な銀行系の融資」に依存している会社は、「審査が柔軟なノンバンク系の融資」を取り入れるだけで、資金繰りの安定性が格段に高まります。
あらかじめ審査を受け、枠を確保しておくだけでよいのです。
高めの金利で契約しても、実際に借りなければ何ら負担にはなりません。
「いざとなったらノンバンク系ビジネスローンがある」という、心理的な余裕も大きいでしょう。
経営判断としてはごく真っ当であり、金利にとらわれず積極的に活用すべきです。
まとめ:金利の高さだけで判断しない
ビジネスローンの金利について詳しく解説しました。
ビジネスローンは、普通融資に比べると金利が高いです。
しかし、ビジネスローンの金利は「スピードとのトレードオフ」です。
ビジネスローンの調達スピードは、低金利では実現できません。
ノンバンク系ビジネスローンの場合、金利はリスク対価の意味合いが強く、それだけに審査難易度は低くなっています。
大切なのは、金利の高さだけで判断しないこと。
緊急性、自社の現状、総支払額、資金繰り負担などを総合的に考え、経営判断としての合理性があれば、金利にとらわれず活用すべきです。
・ファクタリング実務経験者:審査通過率を上げるためのノウハウ提供
・元ノンバンク担当者:他社融資と比較した最適な資金繰りアドバイス
現場の生の声と、国家資格保持者による正確な知識を掛け合わせ、どこよりも信頼できるファクタリング情報をお約束します。