ファクタリングは個人債権も買い取ってもらえる!おすすめ業者の特徴も解説
目次
個人事業主が抱える債権は個人債権と呼ばれ、ファクタリングにも活用できます。
すぐに資金を調達したいときは、専門業者に個人債権を買い取ってもらい、お金に換えられるからです。
ただし、個人事業主に対応したファクタリング業者は限られているので、依頼先を探すときは注意してください。
手数料が安かったり、入金スピードが早い業者を選べば、有利な条件で個人債権を取引できます。
個人債権のファクタリングについて、重要なポイントを解説します。
個人債権とは?
個人債権は個人が持っている債権を指し、個人事業主の売掛金が代表例です。
世の中には個人でビジネスを営んでいて、企業と取引を行う方もいます。
ほかの事業者に商品やサービスを提供すると、ほとんどの場合は料金が後払いになる仕組みです。
後払いの約束の証明が売掛金で、金額と支払い期限が設けられています。
ファクタリングは債権の取引を意味し、個人債権も対象の場合があります。
ただし、法人しか申し込めない業者だと、個人事業主は利用できません。
ファクタリングで資金を調達したい個人事業主は、個人債権に対応した業者を探してください。
個人債権のファクタリングの注意点2つ
個人債権のファクタリングは、屋号がないと利用できません。
利用前に以下の2つの注意点を読み、個人債権を売却する準備につなげてください。
1.屋号のある個人事業主なら利用できる
2.屋号のない個人は利用できない
1.屋号のある個人事業主なら利用できる
屋号のある個人事業主なら、ファクタリング業者に申し込めます。
屋号とは事業の名前のことで、事業所や店舗の名称を指します。
ビジネスをするときは屋号を掲げるのが常識で、ファクタリングでも屋号を求められるのです。
申し込みの際に屋号を伝えれば、個人事業主でもファクタリングを利用できることがあります。
ファクタリングには審査があり、個人債権の取引先の信用度が重視される仕組みです。
個人事業主でも屋号を名乗り、取引先の十分な信頼性を証明できれば、債権をお金に換えられます。
2.屋号のない個人は利用できない
屋号を持っていない個人事業主は、ファクタリングを利用できません。
審査では取引先の信用度が重視される一方、利用者の素性も最低限のチェックを受けます。
屋号がないと業務の実態を証明できず、利用を断られるのです。
また、個人債権を持つ側として、取引先が屋号を持っていない場合も要注意です。
屋号がないことで債権の信頼性が疑われ、審査に落とされる可能性が高いといえます。
この場合は債権をお金に換えられないので、資金調達をしたいときは別の方法を探さなければなりません。
ファクタリングでは利用者だけでなく、取引先も屋号を持っていることが大事なので、社会的な信頼性のある取引先と普段から付き合いましょう。
個人債権の取引でおすすめのファクタリング業者は?6つの特徴を紹介
個人債権をお金に換えるうえで、おすすめのファクタリング業者の特徴を紹介します。
個人事業主へのサービス実績や手数料の安さなどを基準に、良質な業者を見極めてください。
おすすめの業者の特徴として、以下の6つを解説します。
1.個人事業主へのサービス実績が豊富
2.上限手数料が低い
3.入金スピードが早い
4.必要書類が少ない
5.オンライン契約に対応している
6.買取可能額の下限が無制限
1.個人事業主へのサービス実績が豊富
個人債権を買い取ってもらうなら、個人事業主へのサービス実績に優れたファクタリング業者を探しましょう。
一部の業者は法人しか申し込めず、個人事業主は相談できません。
個人債権を取引するなら、個人事業主への対応経験の多い業者がおすすめです。
実績の優れた業者なら利用者の事情を汲み取りつつ、迅速かつ的確な対応を行えます。
たとえば、取引先が法人の場合だけでなく、個人間の取引で生じた債権も買い取ってもらえることがあります。
業者の公式情報から、個人債権を受け入れてもらえるか確かめましょう。
2.上限手数料が低い
個人債権対応のファクタリング業者を探すなら、上限手数料の低いところがおすすめです。
「2~15%」のように、ほとんどの業者が手数料に幅を持たせており、初回利用者だと上限いっぱいの数字が適用されやすいといえます。
そのため、最低限の手数料を期待して申し込むと、想定外のコストがかかるおそれもあるのです。
以上からファクタリング業者を探すときは、下限ではなく上限の手数料が低いところを見極めましょう。
上限手数料の比較検討により、本当にお得な業者を見分けられます。
とくに取引先の事業規模が小さかったり、信頼性が高くなかったりすると、高めの手数料が設けられがちです。
手数料は個人債権の金額から差し引かれるため、出費の少ないファクタリング業者が望ましいといえます。
3.入金スピードが早い
個人債権を買い取ってもらうなら、入金スピードの早いファクタリング業者を選びましょう。
ファクタリングの利用者によっては、期限の近い支払いを抱えています。
なおかつ手元の資金が足りず、個人債権をすぐお金に換えたいケースもあるでしょう。
申し込みから入金までの時間が短い業者なら、短時間で資金調達したいという利用者のニーズに合います。
一部のファクタリング業者は、申し込みから最短2~3時間での入金が可能です。
AI審査により短時間で結果を出し、スピード入金につなげる業者も見られます。
業者のスピード対応のおかげで、キャッシュフローを早めに改善できる利用者もいるのです。
4.必要書類が少ない
ファクタリング業者に個人債権を申し込むときは、なるべく必要書類の少ないところを選んでください。
業者によって申し込み時のルールが違うため、公式サイトで規約を確かめておきましょう。
たとえば個人債権と通帳の2点だけで、審査を行える業者が存在します。
一方で、本人確認書類や取引先との契約書など、さまざまな書類を求める業者も見られるのです。
必要書類が多いと準備に時間がかかり、短時間での資金調達につなげにくいといえます。
一方で、提出すべき書類が少なければ、手続きが簡単なので、初めて利用する方でも申し込みやすいのです。
また、短時間で準備ができるように、重要な書類を管理する場所も普段からよく考えておきましょう。
5.オンライン契約に対応している
個人債権のファクタリングでは、オンライン契約が可能な業者もおすすめです。
一部の業者は、Web上であらゆる手続きを行えるため、個人債権を手軽に売却できます。
パソコンやスマートフォンから専用の申し込みフォームを利用すれば、オンライン完結による契約が可能です。
個人事業主によっては、自宅や事業所の近くにファクタリング業者の店舗がありません。
そのため遠方への移動ができず、個人債権の買取が困難なケースも見られます。
しかし、インターネットを活用すれば来店不要で契約できるため、多くの個人事業主が安心できます。
6.買取可能額の下限が無制限
個人債権をお金に換えるなら、買取可能額に下限のないファクタリング業者がおすすめです。
業者によって買取可能額の下限や上限が異なり、たとえば100万円~1億円に設定されている場合、100万円未満または1億円超の債権は申し込めません。
個人債権は100万円未満のような少額取引が多いため、業者の買取可能額の下限は要チェックです。
個人事業主やフリーランスを受けつける業者なら、1万円から対応できる場合もあります。
個人債権を買い取ってもらうなら、少額取引の実績が豊富なファクタリング業者を探してみましょう。
個人債権のファクタリングの注意点3つ
個人債権をファクタリングに活用するなら、準備段階でさまざまな注意が必要です。
たとえば、債権譲渡登記や償還請求権をともなう契約だと、損失のリスクが生じます。
また、悪質業者に引っかかることで、経済的なダメージを受ける個人事業主もいるのです。
ファクタリングを利用するときの注意点として、以下の3つを確かめてください。
1.債権譲渡登記なしで利用できるか確かめる
2.償還請求権がないこともチェック
3.悪質な業者と契約しないよう注意する
1.債権譲渡登記なしで利用できるか確かめる
個人債権のファクタリングは、債権譲渡登記なしでの利用が望ましいといえます。
債権譲渡登記とは債権の所有者が変わったことを証明する手続きで、法人しか利用できません。
そのため、債権譲渡登記を求めるファクタリング業者は、個人事業主の利用を断ります。
債権譲渡登記の有無は見落としやすいポイントなので、業者の公式サイトや問い合わせなどで確かめてください。
2.償還請求権がないこともチェック
個人債権のファクタリングでは、償還請求権のない業者と契約しましょう。
償還請求権とは、支払い期限までに債権者が資金回収できなかった場合、譲渡前の債権者に未払い分を請求できる権利です。
人気ファクタリング業者の多くは償還請求権なしで契約するため、取引先が支払い期限を守れなくても、利用者は責任を負いません。
ただし、償還請求権ありだと、取引先の債務不履行について利用者が責任を負うため、損失リスクを引き受けることになります。
多額の損失を避ける意味でも、償還請求権なしの契約が望ましいのです。
3.悪質な業者と契約しないよう注意する
個人債権のファクタリングでは、悪質な業者と契約しないよう気をつけてください。
近年はファクタリングを装って、高金利の貸し付けを行う業者が問題になっています。
高金利の返済を求められた結果、多額の損失に悩まされる個人事業主もいます。
悪質な業者を避けるには、取引実績が豊富で信頼できる依頼先を選びましょう。
個人債権のファクタリングのまとめ
ファクタリングは個人債権の売却も可能なので、個人事業主でも利用できます。
ただし、一部業者は法人しか申し込めないため、個人事業主やフリーランスに理解のある業者を選んでください。
個人債権は少額取引の場合が多いため、買取可能額の下限が低い業者に注目しましょう。
ほかにも手数料や入金スピードなどに注目し、条件が優れているか確かめてください。
個人債権を安心して売却するなら、個人事業主との取引実績が多くて、サービスの優れた業者に相談しましょう。